発達障害日記0414(米津とチェンソの話)

 発達障害をやってると、芸術のゾーンに入ることがある。そこにルールはあるのだけれど、それでも包括してくれるかもしれないと夢を見て。しかしそこは社会の縮図で、社会に居場所がない場合、芸術にも居場所は無かったりして。美大で少しだけ批評を学んで、少し思うところがあって。
 センチメンタルに始まりましたが、大げさなアートの話ではなくジャパンポップミュージックとジャパン大衆娯楽、マンガの話。

・『虎に翼』の米津力

 あの~~~、
 虎に翼、すごいですね??
 うち、実はテレビに民放が繋がってなくて(NHKは払ってるんだけど)、噂の朝ドラを見てないんですよ。いつかまとめて見たいな。
 でもなんかこの前・・・米津玄師のインタビュー記事が回ってきて、というか、このタイミングで虎に翼の曲が米津だったことを知るっていうあれなんですけど、
 またえらいごっついイイ曲書きはらますね(関西人から絶交されるレベルのウソ関西弁)!!!
 え、あの、ああいう曲、朝から聞いてみんな大丈夫なの??心のやらかいところを締め付けて泣いて泣いて朝仕事いけなくなったりしないの?おれ、見てないのにうわあってなって、え、あんなの毎日観て感情移入しちゃったらホントに腰から崩れ落ちてスカート全部濡れるまで泣いちゃわない?大丈夫??


・『キックバック』の米津力


 米津玄師、『キックバック』の時のMVがすごく好きで。
 『キックバック』・・・アニメ『チェンソーマン』のオープニング曲ですね(以下「チェンソ」)
 わたし、チェンソはマンガがすごく好きで・・・動画コンテンツがあまり得意じゃない(脳内多動で動画コンテンツ中ほかのこと考えちゃうから)のでアニメは見てないんだけど、『キックバック』のMVはものすごくよかったとおもってます。
 あの、あのMVが、わたしがチェンソに求めてるものそのもので。


  • ちょっと古い洋画・・・というか、アメリカ映画

  • バカバカしいカリカチュア

  • 「持ってるやつ」への羨望(ここでは「スーパーカーに乗ってるやつ」)・・・と、見せかけて、視聴者はそのスーパーカーに乗ってる俳優と米津、どちらがスターかは知ってる

 チェンソに求めてるもの・・・懐かしい、金曜ロードショーでやってたような映画への郷愁や、過剰すぎる悪魔たちのアホなレベルのバトル、当初は貧しい少年デンジの物語だったはずが「世界中からもてはやされるチェンソーマン」になってしまい、そして『チェンソーマン』自体も、前作『ファイアパンチ』で尖り過ぎて知る人ぞ知る作品だったのにポップ市場に躍り出てタサキ真珠とかとコラボしてるっていう事実。

痺れましたねえ・・・米津玄師、分かり過ぎてんじゃんって・・・



・フェミニズムに歩み寄る、それは自分を壊し続けること


 米津玄師がフェミニズムを強く持つ朝ドラ『虎に翼』で、異なる者として(男性として)その歌を歌うことに考えを持っていることをインタビューで言っていて、わーー、米津玄師、「男性ポップスターとしての自分」も壊してる!すげえ!!って思って。
 チェンソのMVとか、男性ターゲットなわけで、それも完全に成功していたのに、フェミニズムも取り入れようとする。そのどん欲さは、自ら築いた地位を壊して、もっとすごいモノになろうとするアーティストの気概だと思います。
 米津玄師、絵もうまいし・・・批評もすごく上手いんだろうと思います。というか『キックバック』は批評の末のアウトプットだと思ったし。本当にスゴイ、すごいアーティストですね・・・!

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