小日向紺

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SNSの「公」を考える

 今や一国の選挙結果をSNSが左右する時代、一つの発言が傾国につながることもあるのだ。それが一つの社会的共同体の中の話であれば、より日常に近い次元で大きな影響力を持つと思う。  何が言いたいのかというと 「少なくともTwitter(現X。以下Twitter)は、見られていることを前提として使おうよ」  である。  こう考える理由について、あえて棘が立つ言い方をすると、「その発言、他の人に見られたときにどう捉えられるか考えたことある? 何かあったとき、責任を取れる?」と

    • 水槽と魚

       月一回ほどの頻度で一緒に帰る「K」という男がいる。  帰る方向が同じという以外これといった共通点はないのだが、彼と話しているといつも面白い話ができるので、楽しみにしている。  この日話したのは高校時代の部活動の話である。彼は高校時代、生物部に入ってたそうだ。その時に、活動の一環として魚を飼育していたことがあったという。彼はこう語った。 「アクアリウムでは魚を育ててるんじゃない。塩素で消毒した水にそのまま魚を入れても長くは生きられない。中にあるバクテリアを一定のバランスに保

      • noteを始めることにした。

         理由は二つ。  一つはTwitter(現X。以降、全文でTwitter)で話すことにシステムと感覚の面で制限を感じるから。システムは簡単、字数。140字は足りない。言いたいことは1000字尽くしても足りない。  感覚に関しては、もう、感覚としか言いようがないけど、あえて言うなら「可視化される共感性と、不定形の反応に疲労感を覚えている」から。みたいな。  僕はTwitterが好きだ。とても。あれほど簡潔かつ明瞭なUIで、情報収集と他者との交流ができるツールは、僕が知る世界

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