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ピースアートマスク発売スペシャルインタビュー|新三千代さん-後編-「私の背中」

コーディネートの主役にしたくなる、おしゃれなピースアートの新作マスク。原画「宝石」・「私の背中」が採用された新三千代さんにお話しを伺ってきました。雑誌や小物から色使いを参考にして生まれた「宝石」のお話しを聞かせてくれた前編に引き続き、後編では、「私の背中」の制作についてお伺いします。

ピースアート
「ピースアート」では作品が美術的、芸術的価値によって評価されることにとどまらず、商品となり流通していくことや、日常生活の中に溶け込むことで、創る人も、見る人、買う人、使う人にとっても、豊かな暮らしを実現できるきっかけでありたいと考え、障がいのある人の芸術活動の支援活動を続けておられます。
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運営:株式会社ニューズアンドコミュニケーションズ
新 三千代(あたらし みちよ)
1983年広島県生まれ廿日市市在住。
2010年頃から心のままに絵を描き始める。頭に思い浮かんだ時にすぐに描ける様にキャンバスと絵の具を常に用意して、スポンジ・ティッシュ・タオルを使って独自の方法で描きあげる。常に日常の楽しさ、さみしさ、悲しさを表現する。ファッションが好きでオシャレを楽しみ、雑誌からひらめきを見つけることも多い。
ピースアート アーティストページ

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三千代さん(右)と、ピースアート担当者の松井さん(左)

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絵はいつから始めたんですか?

三千代さん
10年前。27歳のときかな?ひとりでずっとやっとって…2年前から先生に習って。

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どういうきっかけで描き始めたんですか?

三千代さん
描きたいなと思って。

京子さん(三千代さんのお母さま)
(初期の頃の作品集を持ち出して)こんなんも作ってたんですよ。

三千代さん
見せちゃだめー!

京子さん
作品を見る目が肥えちゃったんですよね。(笑)

三千代さん
どんどん厳しくなってく。

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自分に?

三千代さん
うん。

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すごいですね。わたしどんどん甘くなってるけど。(笑)

三千代さん
どんどん厳しくなってくる。

京子さん
最初はね、自分達でやりよったんですよ。作品集のタイトルも自分で決めてね。

三千代さん
それはもういいよ~。

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あはは。(笑)

京子さん
前からやりよるんでよ。ずっと前から、自分らで勝手に。

三千代さん
楽しかったんです。描き始めたときは楽しくって、わーっと描いていて、だんだん腕が上がってきて、ピースアートに入らせてもらって、また腕が上がってきて。これなら見せられるって。

松井さん(ピースアートの担当者さん)
三千代さんの自分の作品を見る目は厳しいですよ。

三千代さん
最初はだめだった。ひどかった。でも、「描きたいな」と思って、自分で描きはじめて、作品集も作って。で、ピースアートとの出会いがきっかけで、いろいろ商品化してもらって。

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どうですか?自分の作品が商品化されるって。

三千代さん
うれしい。光栄。

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光栄、そうですよね。

三千代さん
本当に光栄。なかなかないことだから。松井さんのおかげで。

松井さん
言わされてない?大丈夫?(笑)

三千代さん
言わされてない。(笑)本当に、光栄。マスクにもなって、本当に嬉しい。

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そういえば、マスクになったもうひとつの作品「私の背中」の方はひとりで描かれたんですよね?

三千代さん
「私の背中」は八天堂カフェリエに行って、うれしくてうれしくて、その日の夜に描き始めた。スポンジをはさみで切って、直感で、下描きなしで、スポンジにアクリル絵の具つけて、何色ここに持ってこようかなって考えながらポンポンってやった。

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「私の背中」

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八天堂カフェリエに行ってうれしくって、っていうのは何かあったんですか?

三千代さん
八天堂カフェリエで絵を飾ってもらって、ご飯を食べに行って、そうしたらプレートくれて、お店の人がすごく優しくて、感じがよくて「ノートも人気なんです」って売ってくれとって。

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それがうしくて。うれしくてうれしくて、描きたいなって思って、なんかこう自分の絵が褒められたりすると、描きたくなるんですよ。

京子さん
その日の6時ぐらいから描き始めたんですよ。車でどれくらいかなぁ、車で往復2時間ぐらいの道のりを帰ってきて「しんどい」って言いよったから、絵を描きよるとは思わなかったんですよ。やけに静かじゃけ見に行ったら「絵描きよるー!!!」ってもうびっくり。そうなると止められんけぇ、しょうがないわって。

三千代さん
で「私の背中」になったんです。

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なんで背中なんですか?

三千代さん
黒い部分があるでしょう、あれが背中に見える。

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あぁ、本当ですね。

三千代さん
その日、八天堂カフェリエであったうれしい気持ちが溢れとる。

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やっぱり自分の作品が飾られて…

三千代さん
嬉しかった、感動した、泣きそうになった。

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泣きそうになるくらい嬉しかったんですね。

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左下の3作品が三千代さんの制作したもの

松井さん
あの作品は、八天堂さんが選んだんですよ。

三千代さん
3枚もね。

松井さん
そう、3枚もね。

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これからどんな絵を描いてみたいとかありますか?

三千代さん
日頃、先生が一生懸命教えてくれているから、その技術を学んで、自分で空想して、先生の教えてくれた描き方で、自分の考えを混ぜて、やってみたい。先生への恩返しになるかなって。

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取材当日見せて下さった最新作

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この作品も素敵ですけど、三千代さん的には…

三千代さん
先生の技術が全く出てない。

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先生の技術も出とって、三千代さんものも入ってる作品は…?

三千代さん
今のところまだ描けてないです。

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先生の教えてくれた技術と、みちよさんの培ってきたものが活かせる作品が増えていくといいですね。

三千代さん
それが目標。先生に恩返しをしたい。

(おわり)

\個展開催のお知らせ/
-私の世界-新三千代展
2021年9月14日(火)-10月17日(日)
Open 10:00-18:00 | 月曜定休
広島トヨペット廿日市店 ホビールーム 廿日市市串戸1丁目8-18

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