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行けたら大吉!お伊勢参り

今年で3年連続、旧暦お正月(今年は2月1日)のお伊勢参りに行く予定です。これからもずっと継続できますように!

その昔、その場所に来れるというだけで大吉、というお伊勢さん。
なので神宮にはおみくじもありませぬ。
おみくじどころか、しめ縄も狛犬様もおりません。

元々、天皇がお祈りするお宮であり、一般民衆はお参りできなかったので、一般的な神社にあるものがない、と言われています。

しかし、神宮が現在の伊勢に落ち着いてから、武士が台頭して戦国時代になっていくので、朝廷には、そんなに資金があったわけではありません。神宮は20年に一度(その昔は祭祀の度に)お宮を建て直す「遷宮」という行事があります。そのため、莫大な費用がかかるのです。国ばかりに頼っていられなくなり、御師と呼ばれる人たちが生まれ、伊勢の神宮のご利益を全国に啓蒙して一般民衆をも神宮に誘致したと言われています。だいぶ歴史をはしょっていますが、そのピークが江戸時代のお伊勢参りです。「一生に一度は伊勢参り」江戸の吉原と並んで大人気スポットでした。

そういう訳で一般民衆も伊勢のご利益に預かれた訳です。他の神社と違うところも魅力の一つになっていることは間違いないと思います。しめ縄は結界を作っていると言われますが、伊勢の神宮は不思議な結界に守られています。今は橋が架けられていますが、昔はなかった為、川を渡って禊をしなければ神宮にたどり着けなかったそうですから、そんな思いをしてまで悪いものは入って来なかったのでしょう、とも考えられます。

宇治橋

でも、やはり特別なのは、古来の伝統と祭祀の原風景に近い形を守っているからではないかと思います。良い意味で、他の神社仏閣は日本の伝統、文化とその時代の流れでうまく融合していった形である一方、神宮は特別な場所として、最低限の変化で原風景を守ってきたのではないかなと思います。

内宮正宮

橋も架けられて、道も整備されてより綺麗になり、多くの手がかけられているのですが、見事な自然と潔い建造物が融合していて、神聖な氣持ちにさせられます。

その場に行くだけで価値がある、日本にはそんなスポットが沢山ありますが、神宮はそのスポットの中でもトップに入りますね。畏れ多いですが、神様がこの地を選んだ理由が分かるような氣がします。

おかげねこ

FBの「ときめき歴史倶楽部」という歴史コミュニティで、2月は伊勢神宮をテーマにみんなで座談会をします。興味がある方、よろしければお越しくださいね。


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