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社会人21年目初のテレワーク

社会人21年目の仕事場は自宅だった。初めて体験するテレワーク。「会社のパソコンがうまくつながるかな?」「zoomにつなげられるかな?」ドキドキしながらの初日だった。

10年前を振り返る

10年前の今日は、長男の保育園の入園式だった。当時待機児童問題が真っ盛りで、1歳で復帰するつもりが、入園できず、育休が終わる1年6カ月を過ぎても決まらず、会社にお願いし育休をさらに2カ月延長して、4月入園となった。当時勤めていた会社も、育休をとった人は10人にも満たない時代。まだまだ「子供が小さいなら家庭にいれば?」と、営業先に言われることもしばしば。

しかも保育園入園直後は、熱を頻繁に出し、2週間に一度は早退。仕事は楽しいものの、会社にもクライアントにも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

何が何でも会社に行くことに必死だった10年前の私が、今自宅で仕事していると言ったら驚くだろう。コロナウイルスの感染拡大防止策でのテレワークだが、すぐに実行できる職場環境も素晴らしいが、こうしたことに理解をしていただける入居者さん、利用者さんには、ただただ感謝しかない。

zoomにも挑戦、そして宅配便が来ちゃったよ

今日はミーティングがあり、はじめてzoomを使った。つながったものの、4人中私だけ画面は真っ黒。音声は聞こえるのに、どこのボタンを押せばいいいの?教えてもらってようやく見つけて参加。背景もそれほど気にならない場所を選んだつもりだったのに、なんとzoomには、背景を選べるボタンがあった。昨日の夜から、家の中のWi-Fi環境に詳しい息子に聞きながら決めたWi-Fiオッケー背景シンプルベストポジションだったのに。

そしてzoomも慣れてきたころに、「ピンポン」。宅配便が届いた。ミーティング参加の皆さんに、玄関に受取にいくことを伝え一時退散。笑ってくれる心の広い人ばかりで救われた。

子どもが小学生なら家でも仕事ができる

ミーティングが終わり、昼に1時間の休憩をとり、オムライスを作る。作って、食べて、片づけて、コーヒー飲んでちょうど1時間。午後の仕事に取り掛かる。メッセンジャーでやりとりしながら、今日のタスクを一つ一つ片づける。小さいうちはママが家にいると、そばから離れなかったが、小学生になると、仕事中という意味を理解し、一人で遊べる。さすがに夕方近くになると「つまらない」「買い物したい」というが終業の4時まで、集中して取り組むことができた。

娘が感じたこと

仕事が終わり、さっそく娘が話しかけてきた。

「ママ、あのテレビの会議何?今はああやって仕事するの?」

「そうだよ。会社にいかなくてもみんなでお話できるんだよ」

「でもさ、病院とかさ、介護とかさ、そういう仕事の人はいかなきゃいけないよね?」

「その場に行かないできない仕事もあるよね。こうやっていろんな仕事がパソコンでできるような世の中になっても、人が行かないとできない仕事もあるんだよ。世の中いろんな仕事があるよねいいところに気付いたね」

思いがけず、社会科の勉強のような時間となった。こんなことを話したのも初めてだったし、私の仕事にも興味をもったようだ。

余裕があるときにつくる夕食は?

終業からキッチンまで徒歩2秒。なので夕食を作る時間はたっぷりある。そんなときは手作り餃子に限る。ママがかまってくれなくて最後に少しすねた娘と一緒に餃子を包んだ。買い物にいけなったので具材は冷蔵庫の残り物。キャベツと豚ひきがあれば、意外になんとでもなるのが餃子だ。

焦げ目はご愛嬌ということで。

ちなみに外出自粛の先週末も餃子を作ったが、なんと皮が3店舗回っても売り切れで、皮から手作りすることになった。やはりどの家庭も時間があると餃子になるのだろうか。

まだまだ仕事のやり方は改善の余地がある。朝の家事の順番も変えてもいいのかなとも思った。仕事しつつ、合間に家事も考えつつ。仕事と暮らしがつながり、子どもに仕事する姿もみせることができ、なんだか充実した21年目の初日を終えることができた。