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曲ふりナレーション回顧録:坂本冬美編

歌謡ショーや音楽番組での楽曲紹介でおなじみの前口上。
歌い出しまでのわずかな尺が勝負となるが、
逸話や情報を盛り込んだり、詩的に表現してみたり。
テレビ番組用に書いた曲ふりナレーション原稿の回顧録。


坂本冬美「あばれ太鼓」

猪俣公章さんが愛弟子の旅立ちを祝い、
成長を願って書いた掛け替えのない1曲。
その時すでに恩師の目には、
20年後、30年後の大舞台で歌う姿が
見えていたのかもしれません。
坂本冬美さん、威風堂々のデビュー曲です。
「あばれ太鼓」。


坂本冬美「また君に恋してる」

もはやフォークでも演歌でも歌謡曲でもない、
坂本冬美さんならではの珠玉のラブソングです。
「また君に恋してる」。 

シングル「また君に恋してる」

坂本冬美「ブッダのように私は死んだ」

坂本冬美さんの熱い思いを受けとめ、
桑田佳祐さんが書き下ろしたのは、
情念渦巻く不埒な大人の愛の歌でした。
「ブッダのように私は死んだ」。


坂本冬美「男の火祭り」 

日本人のDNAがこぶしを挙げて盛り上がる
最高にあっぱれな人生応援歌。
ひと節ごとに刻まれる唯一無二の冬美節に
身も心も奮い立ちます!
坂本冬美さん、「男の火祭り」。 

シングル「夜桜お七」

坂本冬美「夜桜お七」 

途方に暮れ、迷子になりそうだった時、
確かな未来へと力強く導いてくれた運命の1曲は、
歌謡界が誇る問答無用の名曲となりました。
坂本冬美さん、「夜桜お七」。


坂本冬美「酔中歌(すいちゅうか)」 

凛とした艶っぽさと
儚く健気な情愛の念
酔って戸惑う恋の花は
今宵も女々しい夢を見るのでしょうか・・・
坂本冬美さんが情け深い女心を演じます。
「酔中歌(すいちゅうか)」。

シングル「酔中歌」

余談

去年、冬美さんと「エンカな気持ち」以来20年以上ぶりに仕事をした。
正確に言うと、21世紀になってからは初めてという事実。
光陰矢の如し。


headline photo by komurock@沖縄


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