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ナレーション回顧録:MUSIC SOUP 45rpm #15 山口隆(サンボマスター)編

「MUSIC SOUP 45rpm」のために書いたナレーション。
そのアーティスト紹介とエンディングの原稿を再現。
今回はサンボマスターの山口隆編。
収録場所は、彼が通い続ける下北沢の老舗アナログレコード専門店「フラッシュ・ディスク・ランチ」(東京都世田谷区北沢)。
放送は2010年7月。
個人的にも大好きな店。オーナーの椿さん、お世話になってます。


番組オープニング

BGM「Cross Road Blues」by Robert Johnson

音楽は時に人生を左右し、運命を翻弄するもの。
例えば、音楽のために悪魔と取引をしたという
伝説のブルーズマン、ロバート・ジョンソン。
彼がレコード盤に遺したわずかな音楽は、
あらゆるポピュラーミュージックの原点となった。
わがままな耳を持つMUSIC MASTERたちが、
自分だけの音楽体験をとっておきの45曲に託して語る
栄養満点な音楽番組 MUSIC SOUP - 45rpm -
さぁ、冷めないうちに Bon Appetit.


アーティスト紹介

MUSIC SOUP。
今回のゲストは、サンボマスターの山口隆。
 
言葉の力を最後の一滴まで絞り上げ、
普通の日本語で
普通じゃないロックを歌うMUSIC MASTER。
 
狂おしいほどに音楽への愛をいだく彼は、
日々、レコードショップで
直径12インチの恋人を探している。
 
食べるように音楽をむさぼり、
眠るように音楽に救われ続ける男。
そんな、山口隆が選ぶ45曲とは?


山口隆が選んだ45曲の最後の1曲

Curtis Mayfield「Move On Up」


エンディング

言葉とのかくれんぼ。
メロディーとの鬼ごっこ。
そうして生まれる彼の歌は、
まるで起き上がり小法師のように
何度でも立ち上がる したたかな歌。
 
音楽が好きで、
音楽が好きな人が好きで、
音楽にまつわるすべてが好きな男、山口隆。
 
子守唄はジャズ。
流れる血はブルース。
胸の鼓動はファンク。
そして、心はまさしくソウル。
 
いつまでも純粋な音楽ファンでありつづける彼は、
今日もまたどこかのレコードショップで
新しい恋人探しに一喜一憂していることだろう。



all photos by komurock@下北沢


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