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【特別区経験者採用】1級職と2級職 難易度の比較


2級職のほうが難易度は高い

基本的には2級職のほうが難易度が高いと言えるが、その理由として3つのものが挙げられる。

1つ目は倍率である。特別区経験者採用試験においては、毎年2級職のほうが倍率が高い。倍率が高いということは競争相手が多いということであり、他の条件が一定の場合、競争が厳しいことを意味する。

2つ目は事例問題の存在である。2級職では面接試験の冒頭に職場事例を基にした問題が出される。この事例問題は2級職特有であり、対策が難しいため準備不足の受験者も多い。この特殊な問題が2級職の難易度を高めている。

3つ目は競争相手の質である。2級職では年配の受験生が多く、社会人経験が豊富で深いエピソードを持つ人が多い。1級職は若い受験生が多く、社会人経験が浅いため、相対的に深掘り質問は少ない傾向にある。しかし、2級職では豊富な社会人経験が前提となっているため、深掘りが圧倒的に多い。

以上の3点から、他の条件が一定であれば2級職のほうが難易度が高いと考えられる。

アドバイスと注意点

併せて、アドバイスと注意をしておきたい。

多くの受験生は単純な倍率だけで1級と2級のどちらを受けるか決めがちだが、倍率だけで受験する級を決めるのは避けたほうがよい。なぜなら、難易度は個人の特徴や経験に依存するからである。

例えば、社会人20年目で現在課長をしている人が1級職を受ける場合、1級職の倍率は低いが、面接で「なぜ2級ではないのか」と詰められる可能性が高い。実際に、市役所に15年勤めていた受験生が「倍率が低いから」と1級職を受けたところ、面接で「なぜ2級ではないのか」「昇進意欲がないのか」と追及された事例もある。

個人の経験や勤務年数、役職によって、1級を受けるべきか2級を受けるべきかは大きく変わる。人によっては1級を受けることで難易度が高まることもあるのだ。この点は注意しておこう。

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