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【仙台市社会人採用】教養・論文試験の注意点5選


①焦りすぎない

まず、仙台市と一般的な市役所の教養試験の違いについて説明する。仙台市の教養試験では「一般知能分野」からの出題が少なめである。一般知能分野とは、数的処理文章理解のことだ。

例えば、一般的な市役所の場合、数的処理と文章理解の出題は40問中24問、つまり約6割を超える。一方、仙台市では数的処理が12問、文章理解が9問の合計21問、つまり半分ほどしか出題されない。

この違いが意味するところは、時間的にゆとりがもてるということだ。数的処理と文章理解は1問あたり解くのに時間がかかるため、これらの出題が多いと教養試験を解く時間がタイトになる。しかし、仙台市では数的処理と文章理解の出題が少ないため、他の市役所に比べて時間的な余裕をもてる。

多くの受験生、特に初学者は、数的処理や文章理解の問題を焦って解こうとする傾向がある。だが、焦って簡単な問題を見逃す、または焦ってイージーミスをすることがないように、教養試験では焦りすぎないことが重要である。

なお、教養試験については下記の記事でも解説している。

②選択肢をよく読む

仙台市の教養試験は、他の自治体と比べて時事問題の出題数が多いという特徴がある。例年約10問が出題されるため、得点源として重要である。

時事問題は知識勝負だと考えがちであるが、選択肢をよく読むことで解答の手がかりが得られることもある。選択肢の前後の主張が矛盾している場合もあり、文章力で選択肢を切れることもある。

そのため、とくに時事問題においては選択肢を丁寧に読むことが重要である。

③知識科目の見切り

社会科学と時事問題は、文章理解や数的処理と比べて知識が重視される科目である。知識があれば正解を一瞬で見抜けるが、知識がないと正解を見抜くのは難しい。

時事問題では選択肢をじっくり読むことで正解を見つけやすいが、社会科学では政治・経済・法律についてピンポイントで知識が必要となるため、選択肢をじっくり見ても正解できるとは限らない。

受験生は知識科目でも選択肢をじっくり見て時間を使いがちだが、社会科学は知識があるかないかの勝負であり、悩んでも正解できる確率は上がらない。

見切りをつけ、わからない問題はすぐに答えをマークし、余った時間を数的処理や文章理解に使うほうが得点率は高くなるだろう。

④論文の構成を練る

仙台市の論文で最も特徴的なのは、「職場事例式の問題」であるところだ。問題用紙にはかなり長めの事例のシチュエーションが記載されている。まずはそれをじっくり読み込む必要がある。

多くの受験生は読み終えたらすぐに書き始めるが、これはNGである。構成を練ることなく勢いだけで書くと、必ずどこかで論理展開がおかしくなるからだ。

書き始める前にしっかりと構成を練ることで、論理構造が途中でおかしくなる可能性は低くなる。時間がタイトで焦るかもしれないが、絶対に構成を練ってから書き始めなくてはならない。

他の受験生が早く書き始めると、自分も早く書かなければと焦ることがあるが、それにつられてはいけない。構成を練る時間をあらかじめ確保し、そのうえで論文を書き始めることが肝要である。

なお、論文試験については下記の記事でも解説している。

⑤小問1を外さない

仙台市の論文では職場事例が与えられ、その上で小問①・②・③という形で小問が分けられている。

例年の内容は以下のとおりである。

  1. 問題点

  2. 問題点を踏まえた改善点

  3. 自分だったらどうするか、自分がこのポジションならどうするか(年によって変動あり)

多くの受験生は、小問②の「改善点としてどんなことを書くか」に意識がいきがちだが、これは明らかに間違っている。なぜなら、小問②でいかに素晴らしい内容を書いても、小問①の問題設定が間違っていたら、全体の方向性がズレてしまうからだ。つまり、全体の方向性を決定づけるのは、小問①で書く内容なのである。

そのため、小問②と③に何を書くかよりも、小問①で適切な問題点を書くことに意識を置いてほしい。小問①で書く内容がズレている場合、②と③で巻き返すことはできない。まずは小問①に注力してほしい。

Gravityの本試験講評

Gravityでは本試験終了後に、今年の本試験の講評動画をお届けする予定だ。

具体的には、教養試験の全体的な難易度が昨年と比較してどう変化したのか、論文試験のテーマがどうだったのかといった内容である。

この講評動画は本試験終了後、Gravityの仙台市公式LINEに登録している方限定で配信予定だ。

Gravityの仙台市公式LINEは、下記のリンクから登録できるため、まだ登録していない方はぜひ登録してほしい。

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