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【特別区経験者採用】教養試験 時間が足りない人はココを意識しよう!


時間が足りない原因

教養試験の時間が足りない原因としては、大きく2つのものが挙げられる。

1つ目は「単なる練習不足」である。勉強自体が足りていない、解く練習が不足しているなど、解くのが遅くて時間が足りないパターンだ。ただ、今回のコラムではそのパターンは置いておくことにする。すなわち「これまでさんざん問題を解いてきたけれど、それでも時間が足りない」という受験生を念頭に置きたい。

このパターンに当てはまっている受験生は、傾向的に「少し完璧主義になっている」ケースが多いように感じる。つまり、「全ての問題に取り組んで、絶対に回答を見つけなくてはならない」と考えているのだ。

実は、これこそが時間が足りなくなる2つ目の原因である。すなわち「捨てる問題を作っていない」ということだ。

奥田恭央の戦略紹介

具体的に説明するため、ここではGravityの奥田恭央先生が特別区経験者採用を受けたときの体験談および戦略を紹介したいと思う。

まず、奥田先生が試験を受けたとき、教養試験の点数は27点だったそうだ。35点満点の27点だから、かなり良い点数だと思うのだが、実は奥田先生は全ての問題に取り組んだわけではない。つまり、あらかじめ捨てる問題を決めていたのである

例えば、文章理解の英文などは読みもしないで適当にマーク。業界用語でいう「塗り絵」である。奥田先生は英語が得意ではなかったそうで、解けるかどうかわからない英文に時間を使うくらいなら、その時間を他の科目に充てたほうが良いと考えたのだ。

他にも、数的処理の「暗号」が苦手だったようで、暗号の問題も一切読まずにマークしていたとか。そこで5~10分を使うよりは、その時間を現代文や判断推理、あるいは資料解釈に使って、そっちで確実に点を取ることを優先したのである。それ以外にも、立体の体積など、空間把握の問題も一部捨てていたそうだ。

そして、そこで浮いた時間を効率的に使うことで、約8割の27点を取ることができたのだ。この戦略は、皆さんにとっても間違いなく参考になるだろう。

というのも、特別区経験者採用は4割を取れば足切り(ボーダー)を突破することができる試験である(足切りやボーダーについては下記の「特別区経験者採用 試験制度完全解説」を参照)。

だからこそ、過去問を解く中で「自分が解けない分野」が明確になったなら、そこは「戦略的に捨てる」ことを検討すべきなのだ。そのようにして時間を浮かせていけば、時間が足りないという事態は徐々に解消されるだろう。

ということで、これから教養試験対策に取り組む際は、「捨てる分野」を明確に意識してみよう。

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