後悔も人生のスパイス

「私は、今までの人生に後悔がない」と言う人に出会った。

正直、絶対嘘だろと思った。

小学4年生の時に、クラスメイトの女子が、

「私、霊丸(れいがん)撃てるよ。」と発言したのを聞いた時くらい、疑わしかった。

その方はその当時50代半ば。人生をまぁまぁ生きているではないか。

それなのに、後悔が一つも無いと?記憶、喪失したんじゃないかと思った。

でも、分からなくはない感覚でもある、と今は思う。

私は、その方とお話して10年くらい経ち、今では30代後半になった。

そうすると若い時に、「あー!何でこうしなかったんだろう!」と後悔したことも、時間を経て、まぁこれで良かったのかもしれない、と結果的に後悔では無くなったものはある。

でも、全く微塵も後悔がない人生ではない。

その方は、後悔したことがない風の話ぶりだったと思う。や、すごいけどね。


後悔するという感情を知らないなんてもったいない

「後悔がない」と言い切ったその方の話を聞いていた私が思ったこと。それは、

「もったいない。」だった。

私は、後悔だって大切な感情じゃないか、と思っている。

実際、あることで後悔したから、次は改善してもっと良くなるとか、自分を見つめ直して成長するとか、よくあるパターンじゃないか。

色んな感情を経験することが、年を重ねる楽しさの一つなのに。

と、小生意気な当時20代後半くらいの私は思ったのだった。


後悔したくないという感情は選択肢を狭める

何かに取り組むと決めて、「後悔したくないから頑張る!!」というのはいいと思う。

「後悔したくないからやる!!」これもいいじゃないか。

私が良くないなと思うのは、選択を迷っている時。

後悔したくないという気持ちが、必要以上に働く時だ。

しばらく生きてみて思うのが、やっぱり、何事もやってみないと分からないということ。

これだけ前もっての情報を集められる世の中だけど、

自分が後悔するかなんて、やった後じゃないと、まじで分かんないから。

後悔しないようにというのは、プレッシャーが過ぎないか。

未来の選択をすることは、本来もっと楽しいことであるはずだ。


後悔も人生のスパイスくらいに思えばいい

後悔をなるべくしないコツは、選択肢で迷った時、最後は自分で決めることだ。

人に意見を聞いてもいいし、いくらでも迷っていい。

周囲の謎のプレッシャーに負けて、本来の決断じゃないかもしれない。

(いや、できれば謎のプレッシャーには負けないで。)

とにかく、最後は自分で決めたということが大事。

流されてはいけない。

自分で決めたことで、後悔することもあると思う。

でも、流されてしまった時の後悔は、比べものにならないから。

それでも後悔した時は、思う存分味わえばいいじゃないか。

後悔も人生のスパイスくらいに思って。

まぁ、ちょっと美味しいスパイスではないかもしれないけれど。


まとまってないまとめ

今日も、私のひとりごとにお付き合い頂き、ありがとうございました。

私がこんなことを書こうと思ったのは、

ハ・ワン著『あやうく一生懸命生きるところだった』という本を読んだからかもしれません。

あやうく一生懸命生きるところだった韓国人のおじさんが、今はゆるく生きてる話です。

その中で、ちょっと『後悔』について触れている箇所があって、私も日頃からもやぁ〜と思っていることがあったので、文章にしてみました。

こんな考え方する人もいるのね〜ぐらいに、個人のひとりごとだと思って頂けると幸いです。

もうちょっとゆるく生きたいよね、後悔とか別にしてもよくない?って話でした。(そんな話だったっけ?笑)

本は面白かったので、興味があったら読んでみてくださいね!

リンクも何も貼っていないですが^_^;

ではでは。



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