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間違いの無いMACHIGAISAGASHI

「絶対にバンド組んでボーカルやるべきだよ!」

NICO Touches the Wallsのボーカル・光村龍哉がもしもクラスメイトに居たのなら、わたしは間違いなく彼にそう伝えると思う。

「みっちゃんは、歌った方が良いよ、歌ってよ!」


3〜4月という大抵の人が忙しいこの時期にツアーをやるのは一体何年目に突入しただろう。どうして毎年この時期なんだ…とブツブツ文句を言いつつも毎年友人と一緒にNICOのライブに行っている。

繁忙期なのに…しかも月曜日と火曜日って…とグズグズしていた気持ちはあっという間に吹っ飛んでいった。ああ、やっぱりこのバンドは最高に格好良い。


(※ツアー初日、2日目、セトリ&ネタバレありのメモになりますので、これからツアーに参加される方、ネタバレ見たくないよという方はこの先読まないでくださいね!)



NICO Touches the Walls
TOUR "MACHIGAISAGASHI'19"
EX THEATER ROPPONGI



3月25日(月)ツアー初日。
EXシアターは大好きなライブハウスのひとつ。新しいから綺麗だし横に広くてどの位置からでもステージが見えやすい。あとドリンクが豊富。カフェみたい。

特にアルバムツアーでもなんでもないのでどんなセトリでくるかなあとドキドキわくわく。NICOはワンマンだけじゃなくフェスでも新旧バランスの良い選曲をしてくれる貴重なバンド。昔からのファンに優しい。
ただ、今回のツアーは例年と比べてみてもはるかにマニアックな選曲でした。変態的セットリストと言って良いでしょう。ね、良いよね?


いきなり『曇空の悪魔』のイントロで驚いちゃう。
え!と思ったのも束の間、イントロだけで『まっすぐなうた』に突入。NICOの2019年初ライブが、そしてツアーが始まる。

『VIBRIO VULNIFICUS』(いつも読めない…覚える気がない…)が本当に好きすぎる。格好良いんですよこれ。初めて聴いた時はあまりにもみっちゃんが全開で面白くて笑っちゃったんだけど、途中の高音のところがブルブルきちゃう。みっちゃんのボーカル力が思いっきり発揮されている曲。NICOだからこその曲。

ライブで聴く高音の伸びがあまりにも好きすぎて、音源じゃ物足りなく感じるようになってしまったことがあるくらい。それくらい好き。

そのままライブの定番曲『THE BUNGY』で一気に盛り上がる。
この曲のお陰(?)か手拍子が鍛えられているNICOファン。ファンの盛り上げ方が上手いなあといつも思う。盛り上げ方も上手いし、本人たちの盛り上げられ方もうまい。すごく観ていて気持ちが良いし楽しくなる。


3年振りに出すアルバムから新曲も披露。
歌謡曲のような『うらら』(表記不明)、多分前のツアーでも披露していた格好良い曲(君は僕のもの?みたいな歌詞があるやつ)、あとはいかにもみっちゃんが好きそうだなあっていうテイストの曲。「臭いものには蓋」っていうフレーズめちゃくちゃ好きそう!って思っちゃった。

そんな新曲もあれば、懐かしい曲もちらほら。

『夏の雪』『(My Sweet)Eden』
『プレイヤ』『有言不実行成仏』

ひぃぃ〜!圧倒的に『(My Sweet)Eden』のイントロ、気持ちが高ぶる!最高!大好き!『有言不実行成仏』もめちゃくちゃ格好良かった。急にテンポが上がる瞬間なんて本当にたまらないんですよねえ。ああ、好き。。


『ストラト』も大好きな曲のひとつ。

「まただ」から始まる歌詞が良い。NICOは格好良い曲も好きだけど、わたしはNICOのこういうテイストの曲に弱い。

まただ
金はないけど買ったスニーカー
トゲはないけど赤い花びら
それを信じる

または
意味もないのに書いてた言葉
強くないのに買ってたケンカ
それを信じる


アンコール1曲目みっちゃんがにやりと笑って「今度はちゃんとやるよ」と話してからの『曇空の悪魔』だったの、本当にずるい。

2曲目は前ツアーに引き続きリクエスト制。
「みんなさ、拍手してればアンコール出てくるって思ってるんでしょ。そういう気持ちでアンコールやんの、やだからね。そもそも本来アンコールって本編が良かったからもう一回!っていう意味だから、本編の曲で良かったってやつをもう一回やるからね」みたいに拗ねたように言うみっちゃんが可笑しかったな。

今回指名されたのは3階席の一番後ろの男性。『ニワカ雨ニモ負ケズ』をリクエストしようとして間違えて『雨アガリニモ、』って言ってしまい、みっちゃんが「RCサクセション思い出しちゃったじゃん。そもそも今日やってないし」なんて笑う。

そんなリクエストの『ニワカ雨ニモ負ケズ』では本編とは別パターンで途中にセッションを挟むアレンジ。しかもそこに「こんな夜におまえに乗れないなんて」を歌い出す光村龍哉よ。この日限りの贅沢でした。お兄さん、間違えてくれてありがとう!



3月26日(火)ツアー2日目。

この日はNICO Touches the Wallsを尊敬して止まないNICOのそっくりさんバンドACO Touches the Wallsのライブ。(と、いうことになっている)

ひとつの曲をアコースティックにアレンジするのって一体どれくらい大変なんだろうか。NICOは昨年出したミニアルバム2枚、どちらもアコースティック盤をセットにしてリリースするという強者だ。
そして次に出すフルアルバムの10曲も全てアコースティックをつけるんだとか。えええ、すごい。ただエレキギターをアコースティックギターに変えただけじゃなくて、同じ曲だけどちゃんと別の曲としてアコースティックが成り立っている。NICOって本当に音楽センスがありすぎる。

1曲目はアコースティックアルバムに収録された曲『口笛吹いて、こんにちは』。

アコースティックで聴くとますますみっちゃんの歌の上手さに気が付く。あと對馬くんや古くんのコーラス!コーラスのレベルが高い。さっかんのベースを弾く姿も格好良いんだな。というか、さっかん白シャツ+バンダナのスタイル似合うな。


ACOではいつもNICOのライブで一緒にやっているスーパーサポーターの浅野くんも登場!初日は珍しく浅野くん居ないんだなあって思っていたよ。

「昨日もそこで見てたよ」
「ありが…あ、いや昨日は俺らじゃなくてNICOだから」

そんなやり取りが可愛らしい。

『mujina』の時のピアノ、『Funny Side Up!』の時のバイオリン、どっちも最高に最高に最高だったなあ。浅野くんのスーパーヒーロー感すごい。


久しぶりに聴く『芽』が良かった。
あと『夢1号』の最初のコーラスがすごく綺麗で感動する。

だけど、この日のナンバーワンはアンコール1曲目の『ランナー』かなあ。みっちゃんのアコギと古くんのハーモニカだけ。これが、良すぎた。



月曜日と火曜日に連続でライブって…なんて行く前はちょっと気持ちが重たかったけれど、行ったおかげで今週を乗り切れた感じがしちゃう。

光村龍哉が歌い続けてくれていることが本当嬉しい。
歌うべきひとだなあと観る度に感じる。


NICO Touches the Walls、間違いない格好良さのバンドです。

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