こむこ
2021年にみた演劇の劇評をまとめています。
すぐに忘れてしまうので、思い出したいときに少しでも思い出せるように、雑記を書いていきます。
観劇をしたら、劇評を書くことにしました。 演劇に限らず、体験したことを他の人に伝わるように―すべてを伝えるなんて不可能だけれど―「自分の言葉で」言語化する練習のためでもあります。 劇評ってなんだろうそもそも劇評ってなんだかよくわかりません。感想と何が違うんだろう。 大学の卒論で、少しだけこのことについて書いたので、引用します。 まず、劇評とは何かということについてだが、このことを定義するのは非常に難しい。加えて、劇評の良し悪しがあるのか、あるとすればその判断基準は
じぶんを/あいてを大切にするってどういうことなのか知りたい、と、こんなにはっきりと思っているのは人生ではじめてです。
10月23日(土)14時開演 SCRAMBLE EXPO 2021 ぱびりおんさん 作:佃典彦 万博設計/劇団清水企画 会場:扇谷記念スタジオ シアターZOO 概要名古屋の劇作家の佃典彦さん(劇団B級遊撃隊)が書き下ろした新作戯曲を、大阪の万博設計と札幌の劇団清水企画が、異なる演出と出演者で連続上演する、贅沢な企画でした。 10月初旬に大阪で上演され、同月下旬に、札幌にて。 約60分の上演で、途中に美術転換を含めた休憩が10分。全部で2時間くらいでしたが、思っていたよりも、
10月17日(日)15時開演 SAPPORO DANCE BOAT PROJECT 2021 会場:扇谷記念スタジオ シアターZOO 概要コンタクト・インプロビゼーション(以下、C.I)を観に行きました。このダンスについて、当日パンフレットにはこのように書かれています。 1960年代にアメリカで生まれたふれ合いを通じて他者と関わる、コミュニケーションとしてのダンス。 出演者には、noisieeeee ⇄ project で私と共同代表をやっている、成田さんもいます。途中
何もうまくいかないし、何も楽しくない。 苛々するし、不安になるし、悲しくなるし、淋しくなる。 こういう時に、この底の見えない沼からばしゃんと這い上がるために、思い切った発散をしようかと、いろいろ考えてみる。 例えば今は雨が降っているけれど、傘も刺さずに近所を徘徊してみるとか。 だけどきっと、歩く姿勢とか歩調とか筋肉の使い方とかを意識し始めて、いつのまにか体作りのためのウォーキングになるに違いない。そういうことを考えないで歩いたことがないから。 (話はずれますが、自分の歩き方
9月26日(日)17時開演 yhs sub-(re)play vol.9 14歳の国 脚本:宮沢章夫 潤色・演出:南参 会場:生活支援型文化施設 コンカリーニョ 概要yhsは、高校生だった私がお小遣いで観劇をコンスタントに始めた頃から観ていた劇団です。 今回は3チームの異なるキャスティングで、1チーム2回ずつ、計6回の公演。私はBチームを観ました。 戯曲については、フライヤーに書かれていた言葉が、素敵、且つ端的で気に入ったので、引用します。 中学校の午後。体育の時間。無人
なにをかいたらよいのやら 実感よりもずっと根こそぎに 消耗しているみたいで 金麦を飲みながら古いメールをひたすらに消去
第15回春季全国高等学校演劇研究大会(春フェス) 2020年のマーチ 作:岩手県立千厩高等学校 演劇部 劇作指導:小堀 陽平 会場:北九州芸術劇場 前置き私は2020年2月に、岩手県西和賀町銀河ホールで行われた雪の演劇祭に参加しました。 その企画と運営を担うギンガク実行委員会の皆さまには現在もありがたいことにお世話になっていて、通年の戯曲勉強会をはじめとするオンラインでの企画に参加しています。 今回、『2020年のマーチ』が映像配信されていることを小堀さんから教えてもらい、
3月2日(火)14時開演 All Sapporo Professional Actors Selection Vol.2 北緯43°のリア 原作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:松岡和子 脚本・演出:斎藤歩 会場:札幌市民交流プラザ クリエイティブスタジオ 概要All Sapporo Professional Actors Selection とは「北海道の内外で活躍するプロフェッショナルな俳優とスタッフによる演劇作品を、クリエイティブスタジオにて創作しお届けする
嬉しいことがあった。他の人から見れば小ちゃなことかもしれないが、私にとってはすごく、すごく嬉しかったので、残しておきたい。 未来の、落ち込んでいる私のために。 昨晩次の日早起きをしなければならなかったけれど、2時になっても眠れなかった。脚が変にだるくて、横をむいても、うつ伏せになっても、しっくりこない。イギリスの印税について、ずっと考えていた。 眠れなくて嫌な気持ちになるなら、起きて楽しいことをしようと思って、灯りをつけて書き物をした。 6時前にようやく眠たくなって、このと
3月1日(月)19時開演 東京学芸大学演劇ゼミ卒業公演 前提東京学芸大学は私の出身校。「演劇ゼミ(以下、演ゼミ)」とは、教授のもとに集まるあの”ゼミ”ではなく、学生の自主性で成り立っており、部活でもサークルでもない、演劇について授業より深く考えたい人が集まる「場」です。 私も在学中に所属しており、2020年冬には、岩手県西和賀町で行われた雪の演劇祭に参加し滞在製作を行なったりもしました。 西和賀町のギンガク実行委員会について:https://gingaku.jimdofr
2021年2月26日(金)19時開演 BLOCH PRESENTS 2021 「PROJECT WALTS VOL.2」 ~栄光の3人芝居フェス (先日一度公開しましたが、稚拙な文章が散見されたので、推敲し、 再度投稿しました。以前の劇評を読んでくださった方、申し訳ありません) 概要3つの若手団体(おそらく私と同世代)が、①20分の短編作品②出演者3名 というルールの中で上演するという企画。ちなみにBLOCHというのは、札幌の中心部にあるキャパシティ90名ほどの非常に素敵な