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娘の不登校日記/12.親のメンタル

娘のリスカが再発覚してから、奥さんは定期的に娘の部屋のゴミ箱をチェックしている。
血の付いたティッシュを見つけるたび、体調が悪くなり寝込んでしまう。
「リスカを無理やり止めさせることはダメ」ということは理解している。
頭では理解しているけど、心が追いつかない。
やっぱり娘の身体が傷つくのは辛いし、自殺するんじゃないかという不安もある。
奥さんは感情が豊かな性格だから、感情の振り幅も大きい。
「病は気から」という言葉は奥さんの為の言葉だと思う。気分が落ち込むとちゃんと熱がでる。
そんな奥さんだから、メンタルも不安定になってきている。 

普通の育児でも大変なのに、不登校の子供を育てることは並大抵のことではない。
親のメンタルが壊れるのも納得できる。
娘と向き合って分かったことは「心の余裕」が大事だということ。
親に余裕がないと、子供に穏やかに対処できない。
できない子供にイライラするし、言葉もきつくなってしまう。
心の余裕を持つには、時間とお金が必要です。
もちろん、生きていくにはお金が必要なので、簡単なことではない。

現在、僕は仕事をセーブしている。
子供が安定するまで見守っていようと思う。
ただ、どのくらいの月日がかかるのかわからない。
正直、不安だ。

僕は子育てのゴールは「自立」だと考えている。
だから、みんなと同じ道を進まなくても問題ない。
娘が自立した生活を送れるようになるなら、回り道してもいい。
そのためにバックアップするのが親の役割だ。
そして今、娘の人生史上最もバックアップが必要な時だ。
全力で守る。
決して、前のめりにならずに、余裕をもって。



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