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休職期間の記録14 休職中のお金の話



 昨日、友人とその息子(6歳)と3人で大台ケ原に行った。
奈良の南東部、三重県との県境にある大台ケ原は、5年くらい前に別の友人ふたりと一度だけ行ったことがあって、まだ運転にそんなに慣れていなかった当時、レンタカーでビジターセンターに向かう道路の連続カーブを苦労しながら登った記憶がある。あとは大蛇嵓の迫力がとんでもなくて、他の友人より僕が一番びびっていたのを覚えている。

だけど、東大台をぐるっと大きく回るコースが、アップダウンのある、登山初心者には少々大変なコースだったということをすっかり忘れてしまっていて、登山靴を履いてきた方がいいとか、そういったことを助言しないで当日を迎えたら、母子でおそろいの可愛いカジュアルなスニーカーで来ていて、とても苦労させてしまった。だけど、息子の方が母をサポートする様子は見ていてとても微笑ましくて、体力的には相当しんどかったろうけど、二人にとって有意義な時間になっていたらいいなと思う。


コースの途中にこんな風に整備された道があると、「動く歩道」かと思うくらい楽に感じる。


休職中のお金の話

 別の友人が、休職を経験していない人には、使える制度の具体的なところがわからないだろうから、それを発信したら価値があるんじゃない?と言ってくれたので、今日はその話を書いてみようと思う。

もちろんこのnote以外に、もっとわかりやすくまとめてくれているサイトがあるけれど、いま自分が切迫してるわけじゃないけど、休職中の人がどんな風にお金のやりくりをしているかとか、どんな制度があるか、なんとなく興味あるって人は良かったら読んでみてください。

休職に関する制度

有給休暇

僕の場合は、非常勤で約半年働いてからの正規雇用だったので、正規雇用になって数週間の4月なかばで休職をしたけれど、その時点でも3日分の有給休暇の取得ができるようになっていた。なので、休職したあと3日分は有休を取得させてもらった(職場の人が提案してくれた。)

復職後に残しておきたいという場合は別だけど、有休が残っている場合はまずそれを消化することで、数日間は(実際は働いてないけど)勤務が続いている扱いにしてもらうことができる。

傷病手当
 
僕はうつ病で医師に診断書を書いてもらって休職することになった。そのように、ケガや病気が理由で休職する場合は、健康保険から傷病手当を受給できる。業務外の病気やケガによる療養が必要な場合(うつ病などの精神疾患を含む)に、連続して4日以上仕事につけなかった場合に、4日目以降から、1日につき、標準報酬月額の30分の1(日額)の3分の2の額が保障される。最長、支給開始日から1年6か月(仕事につけていない場合)受給できる。

ただし、休職していて会社に在籍していることが条件で、退職後にも続けて受給するには、退職日までに継続して1年以上、協会けんぽなどの健康保険に加入していることが条件になる。

僕の場合は、休職する前の月の3月まで、半年間非常勤の掛け持ちで勤務していて、国民健康保険に切り替えていていた。そのため協会けんぽの継続加入期間が短いので、職場の休職期間(会社によって就業規則で決まっている)が終わって退職をすることになったら、それ以降傷病手当を受給することができない。これは正直、困っているポイント。

 受給の手続きとしては、協会けんぽのホームページから支給申請書をダウンロードして、主治医、本人、会社が必要事項を記入して会社から協会けんぽに送ってもらうと数日後に指定した口座に振り込んでもらえる。

給与補償制度
 
余裕のある大企業などでは、休職していても元の給与の何割かを会社が支給してくれる場合もあるらしい。だけどその制度がある会社は珍しいみたい。

休業手当
 
会社都合で職員を休職させている場合は、休業させた労働日について、休業開始日以前の3か月間の平均賃金の6割以上を会社が支払う必要がある。

休業(補償)給付
 業務上のケガや業務が原因の病気、あるいは通勤時のケガなどで働けなくなり、賃金を受け取れなくなった場合に、休業(補償)給付が労災保険から支給される。休業給付は通勤途中の災害、休業補償給付は仕事中の病気やケガの場合の呼び方。ちょっとややこしい。
 この場合は、休業開始4日目から平均賃金の80%が支給される。

雇用保険(失業保険)
 
退職後、傷病手当等の期間が終わったあとで、働く能力があるが失業していて、求職をしている期間、雇用保険の失業手当を3か月間受給できる(条件によっては最長330日間)。ただし、過去2年間に通算12か月以上雇用保険に加入していることが条件。金額は少しややこしいのでここでは省略させてもらいます。


 僕は今で休職してから2ヵ月と少しがたっていて、今は傷病手当を利用している。書類に不備があったりして手続きに少々時間がかかって、最近になって4月の働けていない期間の分を受給できた。

休職期間、無収入なのはかなり辛いので、少額でも保障があるのはとてもありがたいのだけど、休職して傷病手当をもらっている間も社会保険料は免除されず、支払わないといけないので、正直結構厳しくて、貯金を崩しながら生活をしている。(年金制度とかもそうだけど、元々の給料が高い人はある程度多くもらえるけど、元の月給が少ない人はそこからの6割になるのでちょっと厳しい。)

僕の場合は養うべき家族がいないことと、以前から働けない時期に備えてある程度貯蓄をしていたので、そこから崩すことでどうにかやりくりできている。


お金は厳しいけど、今は休むことに価値があると思っているので、もう少し、この状態を続けるつもりでいます。結構ハードな福祉の仕事(週5勤務+宿直月3~4)を5年以上続けていたので、その分休む時はしっかり休まないとって思ってます。

傷病手当、休業補償給付など、ひとつひとつの詳しい説明が知りたい方は、ぜひ検索して調べてみてください。また、もし上記内容に間違いがあったらコメント欄でご指摘ください。

ちなみに、社会福祉士や精神保健福祉士のカリキュラムでもこういった制度のことを習います。



意識して節約していること

貯金が減っても休むことが大事、とはいえ、貯金がどんどん減っていくのは辛いので、もちろんある程度は節約も意識している。その話も少ししようと思う。

交通費

元々賃金が隣の件に比べて低い奈良県で福祉の仕事をしていたので節約癖はついていて、基本的に自炊、本は図書館で借りる、アウトドアやウクレレなど、あんまりお金のかからない趣味を楽しむ人ではあったのだけど、休職期間に見直したのは、移動手段。

他府県に友人が多くて、出かけるのが好きな人なんだけど、電車賃などの交通費ってバカにならない。

休職し始めのころ、足を怪我していたのもあるけど、以前から購入を検討していた原付を思い切って買った。それ以降、大阪に出かけるときも、なるべく原付を使うようにして、交通費を節約している。

たとえばJRで奈良から大阪まで行くのに、電車だと往復1640円かかるけど、原付だったらガソリン代の500円程度。駐輪場代を含めても約1000円は節約できる。

時間は倍くらいかかるけど、原付で出かけること自体が僕は楽しかったりするので、まあいいかなと思っています。


人と話す場所
 
これは、前から好きでときどきやっていたことなんだけど、人と会うときに、平城宮跡とか奈良公園とか、広い公園などで会うようにすると、カフェ代がかからない。

カフェに行きたい気分のときは一人でも行くんだけど、緑のある場所や見晴らしのいい場所で人と話す方が楽しいし幸せだなと思うことが僕は多いので、そういった外の素敵な場所をいくつか見つけておいて、そこで人と話すことが多い。大阪だったら、大阪城公園とかてんしばとか。

暑くなってきたら難しいなーと思うけれど。そのときは、家に友人を呼ぶしかないかな。ちょっとアクセス悪いけれど。


今日はこの辺にしておきます。

奈良は最高気温が30度。これからどんどん熱くなるのかなーと思うとちょっと心配です。夕方涼しい感じは、夏の高揚感も感じられて好きなんですけどね。

窓を開けて、扇風機で快適に過ごせる日が、もうしばらく続いてほしいなと思っています。

皆さんの地域はどうでしょうか?
梅雨時で心身ともに辛い人も多そうですが、しんどいなかにも喜びのある日々になりますように。








たまには遠くを眺めてぼーっとしようね。