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おいしいコーヒーの生産国がどんなところか気になって調べたらだいたいびっくりする。


スペシャルティコーヒー専門店で働く友人の影響で、数年前から自分もときどきスペシャルティコーヒーの豆を買うようになった。幸い時々買い物などに寄る、家の最寄の隣の駅の近くに、おいしい豆を売ってくれる専門店がある。ちょっと値段が高いからいつもじゃないけど、贅沢したい気分のときに買うことが多い。平均して100g800円くらいだろうか。1杯あたり、だいたい100円くらいかな。コンビニや自販機のコーヒーと変わらないと考えると、むしろお得かもしれない。ハンドドリップで淹れる手間がかかるけど、コーヒー好きにとってその手間はむしろ、至福の時間だ。

シングルオリジンというワードで知られるように1つの産地の1つの農場の豆だけをパックして売られているスペシャルティコーヒーのコーヒー豆は、それぞれ味が全然ちがうから、いろいろな国の豆を試して自分好みのを探したい気持ちになる。

個人的にこれまでおいしいと思った豆は、エチオピア、コスタリカ、ケニア、ホンジュラス、そして最近飲んでいるパプアニューギニア産の豆だ。

本当は国が同じでも農場によって品種や生成方法が違うから、農場の名前まで覚えておかないといけないのだろうだけど、素人なのでそこまで覚えていない。

それよりも、そのコーヒーを手にとるまでなじみのなかった国が多いので、どんな国なんだろうと思ってインターネットで調べたり、図書館で本を借りたりする。そこまでしたら、スペシャルティコーヒーの価値がさらに広がるような気がするのだ。味覚の満足だけじゃなく、知的にも満たされる感じ。

以前、ホンジュラスってどんな国だろうと思って調べて出てきたニュースは、刑務所内でギャング間の闘争があって、多数の人が死んだ話だった。貧困や治安の悪化から多数の移民希望者がアメリカに向かうキャラバンも2018年に出ていたらしい。wikipediaで調べていたら、エルサルバドルとホンジュラスのサッカー戦争の話もあった。1969年、ワールドカップ予選の敗戦を機にエルサルバドルの若い女性が自殺、その後も両国のチームのサポーターに対しての襲撃事件が相次いで国交断絶にまで至った話は衝撃的だった。

今回、パプアニューギニアについて調べていたら、民族間の闘争で妊婦を含む20人以上がなくなったニュースが出てきて驚きだった。wikipediaによると、この国では伝統的に数10、数百人程度の少人数の部族に分かれて生活していて、それぞれの部族で言葉も違うらしい。600万人の人口に対して800以上の言語があるというから驚きだ。「険しい山岳地帯、湿地帯に阻まれて部族間の交渉が少なかったこともあり、小さなコミュニティが独自の文化・言語を発達させ」たというのも興味深い。

これといったオチはないのだけど、産地を明確にしているからそこについて調べようと思わせてくれて結果的に興味の範囲を広げてくれるのってありがたいことだなあと思う。

そして、日本や世界各地に届くおいしいコーヒーの生産国で、届け先とは全く異なる文化や社会があるっていうのは、やっぱり不思議でおもしろい。


#コーヒー

#スペシャルティコーヒー

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たまには遠くを眺めてぼーっとしようね。