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彼に名前を付けた後に、すんっとなる私。
あんなに揺さぶられていた感情が、一気に冷めた。
昨日、彼がゲームをやっていたところへオンライン通知を送ることに何も躊躇がなかった。
心が決まると本当に強いメンタルをしている。
迷いがなければブレないし、それを押し通す強さは持ってる。
自分が好きな自分でいることに迷いなどない。

きっとこれで私は完全に彼らと決別の道を歩み始めるだろう。
短かったのか、長かったのか、何とも言えない期間だ。
短かったといえば短かった気がするし、長かったといえば長かった。
心が受け入れるまでに、約2ヶ月半。
私の予言の「しばらく」はそれぐらいだったらしい。

ただいま、無。
おかえり、私の理性。


理性が戻ってきた頭で今までを振り返ると、この恋は私がレベルアップするための恋だったのかなと感じた。
れんさんと出会って半年経ったぐらいタイミングで、彼にもらった言葉がある。

あなたの止まり木ぐらいにはなれます。
とても細いけども、しっかり休める止まり木です。
だから安心して休みにきてください。

れんさんの罪深いお言葉


おそらく、これがれんさんが私の心に棲みついたきっかけとなった言葉。
もう2年以上前のことなので、思い出が美化されている気がしてならないんだけど、この言葉が当時の私にはとてつもなく響いた。
そして、彼と他のメンバーと過ごした日々は、私にとって癒しだったし、確実に止まり木だった。
安心できる空間で、好き勝手自分がやりたいことをやらせてもらった。

ただ、その空間にいた1人の女性に嫌気がさして、全部切り捨てるという選択をした。
この決断をするにあたり、かなりウダウダしたし、悩んだ。
好きな人がいるグループから離れること。
告白したけど、その後も変わらずに接してくれていた彼のこと。
その問題の1人以外は、みんないい人で仲良くし続けたかったこと。
いろんなうしろ髪に引かれながらも、忙しさという勢いと相談にのってくれた人たちの言葉に背を押され、なんとか行動に移した。


そんなウダウダ期の私にかけてもらった言葉で印象的なものがある。

サイズが合わない靴をいつまでも履き続ける理由はないよね。

当時 たゆの乙女心をぶった斬った一言


恋に囚われていた私に、何を迷っているのだと発破をかけてくれた。
私は、今まで色んな経験をしてきて、それをしっかりと自分で歩む力に変えてきた。
そんな私が、そんな男に縋り付く必要性はないと。
その通りだと思う。
執着は弱さだ。一歩踏み出せない私は、私の好きな私じゃない。
新しい靴を履いて、歩き出す時が来たのだと、その人の言葉が教えてくれた。

この約2年半、私は止まり木で英気を養い、出発の時が来た。
本当は、彼が止まり木ではなく、お家になってくれたらと思わなくもないけど、どうやらそうではないらしいので、新しい靴を履いて、新しい旅に出るのだ。


そんなこんなで、記念に前から欲しかった4万円のネックレスを買った。
新しい靴を買わないんかーい!と、ツッコミの私はハリセンを叩いているのだけれど(どういう妄想?笑)、ネックレスが欲しかったんだもん!
普段ネックレスをそんなにしない私にとって4万円は高くて、持ってるネックレスの最高価格を更新するお値段だし、なかなか踏ん切りがつかなかったけどご褒美だもん!
と、自分に謎の言い訳をしながら、うっとりとネックレスを眺めるのだった(つけろ笑)。

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