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プラグイン多過ぎ問題2020冬。(ピアノ編)
前回に引き続き今回はピアノ音源について。これも本当に多過ぎてどうしたらいいのか分からないレベルなので現在使用しているものと、過去使用してみたものをまとめる感じで。
-遍歴-
初めて買ったピアノ音源はNI-Berlin Concert Grandだった。DAW付属の音源から巣立とうと安いからという理由だけで決めた音源だ。正直人に進めるような音源ではない。ペラペラだ。初心者の僕でも「うーん、、、」という感じだったのでオススメでよく聞くNI-Alicias Keysも試してみたが、これもピンとは来なかった。
結局有名だったSynthogy - Ivory IIのItalian Grandを買った。もう10年前くらいの音源だが当時は一生これでいいじゃんと思えた。
その頃はバンドのオケに軽く使うくらいだしIvory IIで必要十分ではあったがピアノの音に魅了されてしまい色々と音源を漁るようになっていった。
・NI - THE GENTLEMAN
・NI - THE GRANDEUR
・NI - THE MAVERICK
・XLN Audio - Addictive Keys
・Cinematic Studio Piano
・Epidemic Sound - Emotional Piano
・Embertone - Walker 1955 Concert D
・e-instruments - Session Keys Grand S & Y
・cinesamples - CinePiano
・imperfect samples - Walnut Concert Grand
・Wavesfactory - Mercury
Walker 1955 Concert Dは音はいいのだが発音のタイミングが微妙というか、Embertoneの音源は毎度思うが発音がランダムというか遅いというかがネックだと思う。Mercuryは重いのが引っかかる。
Ivory IIは評判がいいだけあって中々壁が高い。が、流石に古い音源ということもあるし王道から逸れたくもある。それに未だにIvory IIを神格化しているようなレビューを見ると反抗したくなるのだ。
-現在メインで使用中音源-
・C.Bechstein-Digital Grand
もっぱら今はこればかり。これで合わない時に別の選択肢を考えるくらいには頼っている。
音源だとSteinwayやYAMAHAなどが本当に数多く存在している中Bechsteinというところがいいのだ。しかもBechsteinDigitalという恐らく本家がやっているという部分もポイントが高い。
・Soniccouture - Hammersmith Pro
時点でこれだろうか。Bechsteinがちょっと硬いかなぁって時にも。
・Light and Sound - Concert Grand
使いこなせていない気がする。とにかくマイクの種類が多い。
・Arturia - Piano V
モデリング音源なので容量少ない、メモリ食わない、立ち上がり爆速。
音も悪くない。綺麗すぎる気もするが、下手な音源を使うくらいならこれがいいと思う。
・Westwoodinstruments - ALT PIANO
Upright Pianoではあるけれどシネマ的というか、アンビエンス的な使い道。
ちなみに以前上げたこれがC.Bechstein-Digital Grand
これがArturia - Piano V
参考になるかはアレなのでそれぞれオフィシャルのデモを聴いて貰えれば。
-最後に-
結局毎度お馴染みで好みによるとしか言えない。使用ジャンルにもよるだろうし、使用者によって音作り含め結構変わると思う。デモを聴いても実際使ってみるとイメージと違うことは多い。なので結局は自分の感覚次第だと思う。
それといつも音楽をやっていて痛感することがある。それぞれの楽器や視点からに対しての耳の熟練度みたいなものの未熟さだ。僕はギターと歌をずっとやって来たのである程度バンドものの音に対しての耳は育っていると思う。ただ逆にクラシック楽器のようなものは実際に習ったことも触れ合ったことすらも殆どない。
実家には母の嫁入り道具なるピアノや父のアコースティックギターがあり確かに機会はいくらでもあったのだろうが、幼少期に習い事でピアノや英語もやっていたのは姉だけで僕は日々遊んでいるだけのハナタレ小僧だった。
そんな中始めたギターも最初はストラトとレスポールの音の違いも当然分からなかったし、いっぱい歪んでいればカッコいいみたいなものであった。ただ時が経つにつれてギターの音に敏感になってくると、打ち込みギターに対するモヤモヤ感を感じるくらいにはなった。すごいリアルな打ち込みをする人も沢山いるが、得てしてペラペラな音作りであったり打ち込みっぽいなあと感じたりする。
なので逆に僕が打ち込んだピアノをピアニストが聴いたらと思うと戦々恐々としてしまう。
しかし何故こうなったのか現在ピアノ、ストリングスのアレンジの仕事が結構な割合ある。そして昨今のデモ曲というのは完パケクオリティを求められる。コストの問題もあるだろうし、大手や生録音にこだわらない限りフルアレンジ版のデータを本チャンとして納品する場合も多い。
事実そういうデータもギャラに影響するので宅録でのクオリティは重要だ。
レコーディングしてみたが結局データとして納品したモノの方が良くて使われる場合もあるのでデモと言いつつリリースに耐え得る品質を求められている厳しさもある。
なのでギター、ベース、コーラスなど生モノから、打ち込みのプログラム系まで演奏・アレンジが出来る事は大きなアドバンテージだ。
話が逸れてしまったので音源の話に戻すが、今の音源に不満があって改善したいと思っているなら音源を変えるべきだというのが持論だ。
打ち込みのデータ書きやEQやら何やらで必死に追い込むより、新しい音源に変えた方が近道だと思う。ストリングスなどは書き込みが非常に重要な部分ではあるが、それでも音源を変えた方が早い。"録り音が重要"に近い考え方だと思う。元を良くした方がいい。なので慣れもあるだろうが新しいものに切り替えていく事をオススメする。
サンプリング音源は音のクオリティは元より、処理プログラムの改善・向上、ハード面での処理性能向上による恩恵があるのでアップデートしていくべきだ。レガート部分の繋がり方など打ち込みっぽさに影響している箇所が新しい製品の方が改善されていると思うからだ。
そんな感じで色々とピアノ音源の話じゃない事ばかり書いてしまったが、まとめるとピアノっていいよねって事で。
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