資料作成で「言葉」が思いつかない時の対処法
こんにちは。
30代サラリーマンのコモレビです。
今日は資料作成する上で大切な「言語化」について、おすすめの一冊を紹介したいと思います。
言葉にしたけど、何か違う
先日、職場のAさんからこんな悩みを話していただきました。
アイディアはあるが、適切な言葉が浮かばない
口頭で説明できるけど、資料にできない
そこで、資料化する事柄を説明いただきましたが、内容はしっかり整理されていて、とても流暢に話しているように感じました。何がボトルネックなのかを把握するために「まずはそのまま資料にしてみては?」と提案しました。
原因は「語彙力」ではない
後日、途中まで出来上がった資料を拝見しましたが、Aさん本人は何だかすっきりしない様子。
Aさんと対話しながら一緒に他の表現を探すと、「そうそう!」としっくりくる言葉が徐々に見つかりました。それを繰り返す中で、Aさんは「表現のための言葉を知らない」から困っているわけではないと気づきました。
言語化の書籍をいくつか読んでみた
Aさんの作業と並行して、私もいくつか参考書籍を読んでみました。
読んだのはこちらの7冊。
「言語化力 - 言葉にできれば人生は変わる」(三浦崇宏さん)
「超・箇条書き」(杉野幹人さん)
「「言葉にできる」は武器になる。」(梅田悟司さん)
「アウトプットの精度を爆発的に高める「思考の整理」全技術」(生方正也さん)
「頭の中を「言葉」にしてうまく伝える。」(山口謠司さん)
「「具体 抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問」(細谷功さん)
「博報堂スピーチライターが教える 5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本」(ひきた よしあきさん)
この領域はおおよそ「広告コピー系」「コンサル系」「文学系」にざっくり3分類できるかと思います。さすが「言葉」のプロフェッショナルの著書だけあって、どれもサクサク読み進めることができました。
言語化に近道はない
個人的に、今回Aさんから相談いただいた悩みに対しては、特に「「言葉にできる」は武器になる。」(梅田悟司さん)が適していると感じました。
同書では、自分の中に浮かんだ考えを言葉にしていくためのステップが体系化され、誰でも再現性を持って取り組めるよう解説されています。
中でも特に私が重要なのは考えを深める「思考サイクル」です。ざっくり要約すると下記のステップです。
大きい紙(※A4サイズ推奨)とペンを用意する
頭の中にある言葉をありのまま紙に書き出す
※あとで整理するので1つの言葉につき1枚が推奨
※紙がもったいないという方へ(持論)
間違いなくあなたの時間の方が価値があります。
思い切って使いましょう。紙に書いた言葉に「なぜ?」「それで?」「本当に?」を問いかけ、
連想した言葉を紙に書き出すここまでに書き出した言葉を類似するテーマでグルーピングする
グループの単位で横方向へ並べ、言葉の深さで縦(下)方向へ並べる
⇒考えの幅・深さの偏りが可視化される不足箇所について考え、埋めていく
時間を置いて(※一晩推奨)、客観的に見直し、必要に応じて修正する
⇒完了!
ステップに沿って作業していくとなかなかのボリュームです。全然考えられていない自分に気づいて少し凹みます。ただ、その過程を通じて自分の思考のクセに気づくことができ、さらに自分で一度考え抜いているので自信を持って外に出せるので、とても有意義な作業だと感じました。
ステップのうち一つを実践するだけでも有益です。私は思いついた言葉をひたすら紙に書き出す事を日々の業務で実践しています。
あまり読書習慣のないAさんでしたが、同書を提案したところ、一切の迷いなくAmazon即ポチしてくれました。(嬉しい)
Aさんがこれを読み始めてからは、以前に比べてさくさく資料を作っている印象です。
今回の記事が皆さんの何かの役に立てれば幸いです。
ビジネススキルで悩んでいる方へ、本記事のように個別の悩みに対するおすすめ書籍を提案したいと思っています。匿名記事にして良ければぜひコメントお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
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