Nikon F3というカメラ
今日はタイトルの通りNikonの一眼レフカメラとして3代目のフラッグシップ、F3について書いてみようと思います。
そもそもこのカメラ自分のではなくて、妻のカメラなんですよね。2週間くらい前に岡山に旅行に行ったんですが、その時はF2を持って行ってたわけなんですが、途中で2歳の娘がぐずりだし、暴れまわった拍子にストラップに娘の足が引っかかり、1m程度の高さから落下。無事緊急入院となったので、現在借りている次第です。
で、これまでしっかり触ったことないカメラだったのでF2と比べてどうだろうと思ったんです。
1980年に発売されたF3はイタリアのデザイナー、ジウジアーロ氏がデザインしたことでも有名なカメラだと思いますが、実際このF3で初めてグリップというものがデザインされてその横の赤いラインが現在のZシリーズまで引き継がれていることを考えれば、Nikonのカメラの変換点の一つはここだと言えると思います。デジタルになってからの丸っこさとこれまでのFやF2の角ばったデザインの中間点という気もします。
また、F2までは完全機械式フィルムカメラでしたが、この時代から電子制御され始めます。AE機能が付いて、Aiニッコールが主流となり、どんどん利便性が上がっていきます。
あと、羨ましいなぁと思うのがシャッターボタンにネジ切ってあるので別途自分の好きなボタンを取り付けれる点です。
ファインダーもF2から引き続き交換可能なファインダーが幾つか販売されてますが、HP(ハイアイポイント)ファインダーが出たことで、眼鏡っ子はファインダーが見やすくなりました。
最近フラッシュライトを買ったので、物撮りしてみました。
とりあえず、Aiニッコール35mmを付けてみました。あと良いところということで思い出したのが、デフォルトでブラックペイントなんですよね。これはF2のシルバーを愛用している自分にとっては羨ましい。このカメラも底の部分に塗装が禿げた箇所がありますが、地の真鍮が覗いていてなんかかっこいい。あと、チタンモデルもF2より安価な気がします。シルバー欲しけりゃチタンのシルバー買えば良いし、なんか羨ましい。
ここまでF3の良いところを書いてきましたが、ちょっと微妙なところもあります。
まず、シャッターチャージするレバー。Nikon F2と比べるのも酷ではありますが、F2はレバーに遊びが全くと言って良いくらいないですが、F3には遊びがいくらかあります。あと、ボディ全体の剛性感。F3もしっかりしてますが、F2の方は機械が詰まってる感が圧倒的です。最後に、シャッター機構。F2は完全機械式なので電池がなくても全速シャッターが切れますが、F3は電子制御のためAE(絞り優先オート)が可能な代わりに、電池が切れると1/60しか切れなくなるのはちょっと残念です。こんなこと言うと妻に怒られますが。
と色々書いてきましたが、カッコいいカメラであることは紛れもない事実です。日本人には真似できない工業製品美学のようなものを感じます。今の時代において古く感じることもなく、今のデジタルカメラがノッペリしすぎてるからこそ新しくも感じる一台です。これからもまだまだ現役で活躍できるカメラだと思いました。
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