こもんけん

子どもを障害のあるなしで分けず「障害は関係の中にある」「やっぱりゴチャゴチャ一緒にいよ…

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子どもを障害のあるなしで分けず「障害は関係の中にある」「やっぱりゴチャゴチャ一緒にいよう‼︎」を掲げて50年。遊び放題の合宿などを楽しみながら素人と専門家の垣根をこえて、子育て・教育・医療の問題を考え合い、月刊ミニコミ「ゆきわたり」を発行しています。

最近の記事

最先端の医療技術を、私たちは必要としているのか⁈

戸恒香苗(加須市) AIの進化が作り出す社会  日曜日(6/30)のTV「サンデーモーニング」を見ていたら、実業家・投資家の孫正義氏がコメンテーターで出演していました。この番組にこの人が?と、場違いな感じもしましたが、進化するAIについて発言を求められていました。ちょうどその頃、中国で世界経済フォーラム(大連6/25)とかが開かれ、進化し続けるAIの未来について話し合われ、その中で、中国の李強首相が、進化するAIの側面として「失業・経済格差・AI格差」を引き起こすと警告し

    • 「ウクライナの子ども絵画展in加須」を終えて

      戸恒和夫(埼玉・加須市)   いよいよ開催まで1週間を切った6月4日、宅急便で送っていただいた箱を開梱したとたんに、ウクライナの子どもたちの作品が、まるでカラフルな花びらと無数の蝶が一斉に飛び出して来たように広がり、その見事さに大変な衝撃を受けました。 どの作品にも溢れているのは、戦時下のウクライナで、命を、夢を、家族を、友人を失いたくない!という心の叫び。世界中に届けたい平和への渇望。 同時に、際限ない悲しみと恐怖、渦巻く敵愾心と怒り、肉親への愛、愛国の意気と葛藤とが、混

      • 映画「人間の境界」「関心領域」を観て (ネタバレあり) 

        先月、興味をひかれる作品を見つけたので観に行ってきました。 高橋郁美(埼玉・戸田市) 「人間の境界」 「ベラルーシを経由してポーランド国境を渡れば、安全にヨーロッパに入ることができる」という情報を信じて祖国を脱出した、幼い子どもを連れたシリア人家族。 しかし、亡命を求め国境の森までたどり着いた彼らを待ち受けていたのは、武装した国境警備隊だった…。(公式サイトより)   2021年、ポーランドとベラルーシの国境にヨーロッパを目指す中東やアフリカの人達が大勢集まった実話が元に

        • 第49回 子供問題研究会・春の討論集会

          <第1日>4月6日(土) (開場13:00)   午後のプログラム (14:00~18:00)  「発達障害」ってなんなの? 話題提供:3名 『小中の発達障害8.8%』『35人学級なら3人推定』。約1年前、2022年12月14日の東京新聞朝刊の社会面の上段に大きく掲載されていた記事の見出しです。記事によると、この数値は文部科学省が行った調査の結果で、「あくまでも教員の判断を基に」割り出し、「小学校で10.4%、中学で5.6%となり、学年が進むごとに割合が下がる傾向が出た。初

        最先端の医療技術を、私たちは必要としているのか⁈

          「⼦供問題研究会」の歴史

            〇⼦供問題研究会(子問研)が発⾜したのは 1972 年です。     当時、東京教育⼤学(現筑波⼤学)の特殊教育学科助⼿の今は亡き篠原睦治が、保健所で出会った⼦どもの「俺、普通に⾏きたい」と発したことばに衝撃を受け、知能テストの結果で⼦どもたちを「特殊学級」「養護学校」へと判定していく業務に疑問を持ったことから始まりました。その後、親⼦、教師、学⽣、医師、⼼理専⾨家を巻き込んで、教育⼤学で「教育を考える会」を毎⽉開き、「どの⼦も地域の学校へ」「共生・共育」を考え合って

          「⼦供問題研究会」の歴史

          こもんけんの主なイベント

          ☆春の討論集会  2024年4月で第49回になります。「やっぱり、ゴチャゴチャ一緒に居よう」の願いと主張にこだわりながら、ちょうどよい大きさの会場で二日間にわたって、暮らしのなかの学校、職場、福祉、医療などの問題と課題をゆっくりじっくり語り合っています。2日目最後のプログラムで、飲み食いを共にしながら交流のときを持ちますが、大人も子どもも一緒でにぎやかです。 ☆夏の合宿  これまでの43年間、大井川中流のほとりにある青部セミナーハウス(静岡県・川根本町、旧青部小学校のか

          こもんけんの主なイベント

          こもんけんとは

          子供問題研究会(こもんけん)とは 子供問題研究会(以下、子問研)は、1972年の春、勉強が出来ても出来なくても「障害」があってもなくても、「地域で共に生きる、共に育つ」ことを願い、主張して、元東京教育大学(東京・文京区)の一角で開いた「教育を考える会」から出発しました。 現在は文京区本駒込で事務所を開き、会報誌「ゆきわたり」を月1回発行しています。 また、活動としては合宿やピクニックなどを通して老若男女が遊び、共にごちゃごちゃ生きることを実践しています。 子どもの生活につい

          こもんけんとは