「確率思考の戦略論」

5月の課題図書はこちら。

前回に引き続き、森岡毅さんの著書です。

前回の組織革命で、根拠のところなどで「詳細は確率思考の~にあります」という紹介がされていたので、(見事に引っかかって?)読んでみました。

というのは、理由の半分で

実際のところ成功体験を著書にする人はいますし、そういったビジネス書の中にはTipsは紹介はされているのですが、結局のところ「実践できる内容ではない」「概念ばかり語られててわからない」ということがよくあると思います。

その点、この本では数学的マーケティング論なので、根性論や苦労話(ひどい言い方をすると、著者だけが気持ちよくなるための本)以上のものがえられるはずと期待して読んでみました。


結果ですが、今までの本より読んでよかったと思います。

たしかに文系な私が数式を見ると、・・・となることはありましたが、学校のテストではないので、「そういう風に計算できる」と知っていることが重要だと思いました。

本の中で特に知って刺さったポイントをひとつだけ紹介。

市場全体における自社の商品・サービスの消費者プレファレンスを高める場合、ファンの頭数を増やすのか(水平)、ファン一人あたりの購入数を増やす(垂直)、という主に2つの選択肢があるが、著書によると、水平拡大のほうが成功する場合が多いということ。

上記の部分は、わかっているようで意見をはっきり書いてある本に出会ったことがなかったので、おもしろいなと思いました。もちろん、サービス内容によって違う場合もありそうですが、実際のビジネスシーンでは垂直も水平もやろうという結論(結局何も決めていない)が多かったので、なんだかすっきりました。

説明するとすごく長くなりそうなので、本で学んだことはここまで。

本の感想をまとめると、数学式をすべて理解するのは難しいけど、経験則や何となくアイデア勝負で考えているより、この本で数学的なアプローチを学んでおいて損はないと思いました。ただ、小売りとかサービス向けの例が多いので、自分が担当している商材によっては置き換えて解釈することは必要そうです。


書く前に、先月の感想を読んでみたけど、本の感想というより確実に仕事のことを考えて書いているなとわかる感想文(愚痴)だった。

仕事を楽しんでほしいと書いて、一ヵ月。

結論、そんなに悪くはない。理由は、担当するプロジェクトで自分の企画が通り、ユーザーテストでも反応が良かったから。

企画が通ったことはうれしい反面、メインの仕事ではないからあんまり強みにしたくない。(本当に四六時中考えて、ポンコツアイデアしかでないし辛かった。本当にほかの案は駄作だったしw)

ただ、昔から褒められるときは、本当に深夜まで追い込まれた時に発揮している。(謎の企画やコピーとか、PMの自分がやってる時点で謎)。少しはもっと通常時にできる人になりたいし、数学的な裏付けがあってアウトプットが出せる人間になりたい。(あれ?もはやPMではなくなっている)

会社と自分の方針はいろいろ違う。

会社はどちらかというと、難しい言葉や概念などがスライドにきれいにまとめられていて、~あるべき論やうまく言った事例などの考察がうまい人が多い。

一方で、今まで代理店にいて学んだことは真逆で、頭良く見せるより文字も大きく、わかりやすい言葉でということがベースだった。

誰も細かい字なんて読まないし、わからない言葉で話でも意味不明だから、プレゼンはわかりやすさ重視。ただし、プリントして配られるものは口頭の説明なしで、クライアント社内に回されるのでしっかり情報が記載する、という受け取る側のことを良く考えていた気がする。

UXの会社なら、後者で受け取る側のことを考えるべきと思うけど、難しい言葉(私が日本語知らなさすぎるだけかも)は、聞いているクライアントも「こういう難しい話を聞いてわかる、私も賢い」という自信がつくからそれでいいのかも笑。考えすぎました。


まぁとにかく、少し前進中。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?