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「受け師の道」を読んで

スポーツ雑誌Number初の将棋特集が20万部も売れている。

自分もふとしたきっかけでABEMATVトーナメントを見て将棋にはハマったのだけれど、将棋はすごくおもしろい。

ルールを知っているけど、長年の将棋ファンの方のように将棋を深く理解しているのではなく、、初心者。将棋見る専門のファンの方を「観る将」というらしいですが、自分はその域に及ばずまだまだ勉強中です。

ABAMATVトーナメントと並行して、幾つかのタイトル戦も行われている中で知ったのが「木村一基先生」。解説の動画から「おもしろい先生だなー」と思っていたけど、王位というタイトルを獲得するまでのストーリーを知ると一気にファンになりました。

「受け師の道」はちょうど木村先生が王位失冠した後に読みました。先生の修行時代の話から、タイトルを取るまでのストーリーがまるでドラマのようで、何度も何度も挫けずに挑戦し続ける先生の話は本当に心が痛くなりました。先生だけでなく、対戦相手の先生方の感想戦でも語られない心理、焦りや不安など苦しみながらも闘う先生方の気持ちがほんの少しだけ分かったような気がしました。


自分が30代になってから「まだ」という言葉より「もう」という言葉を使うことが多くなって、時間や若さなどどう頑張っても抗えないものを感じる機会が少し増えてきました。将棋は20代くらいが全盛期だと何かの記事で読んだ記憶がありますが、40代でも活躍している棋士の先生方が勝つとなんだか、うまく言葉にできないけど嬉しくなります。


藤井聡太二冠がよくメディアに出ており、新聞、雑誌もそればかりが目に入りますが、木村先生のような素敵な棋士の先生もいらっしゃるのでぜひ多くの人にこの本を読んで欲しいです。

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