7 カウチサーフィンホストを始めて家庭崩壊が始まりそうになった。

カウチサーフィンホストを始めてみて沢山のリクエスト、まだ今より10歳以上若かった私達は部屋が空いていたら(アホな事に)どんどんゲストの受け入れを始めてしまっていた。

カウチサーフィンは本来お金を節約したい人の人口が多いうえ若い人が多い。性格は良い人立ちなんだろうけど人様に気遣いできない人が多い。

私が今でもカウチサーフィンゲストで経験した忘れられない嫌な思い、そして夫を憎んだ日。

台湾人のBさんをホストしてみた。彼女とは同じ飛行機でこれなかったので最初は一人で受け入れを依頼、彼女が来たら二人でお願いします。との事だった。

このBさんはリファレンスもあるしカウチサーフィンのプロフィールもしっかりしていた。しかし私は今この瞬間でも彼を忘れたいのに忘れられない程苦しい思いをした。

まずこの方は夜一晩中起きている。ゲストルームから光が漏れて全く寝ていないPCに向って何かをしている。部屋で飲み物を飲みながらの作業で夜中に何度もトイレに行く。なので朝全く起きてくれない。起きるように言っても起きない。こちらは出勤するのに戦う時間も無いので彼をおいて出勤する羽目になった。帰宅してみるとぐっすり部屋で寝ている。

「早く出て行ってくれないかな。。。」と思い始めてきた。仕事から戻り自分たちの夕食を作ると部屋から起きてきて一緒に(何故か)食卓に座ってしまうのでご飯を与えると(餌)人のものまで食べる勢いだった。そして部屋に戻り朝方まで寝ない。我慢に我慢を重ねて最終日になった。

「私、10時には出たいんだけど。」
Oh, okay okay!

と言って9時半にシャワーを浴び始めた。10時過ぎにパッキングを始める。

「私、出ないといけないって言ったよね。」
Oh, sorry sorry!

見ると私たちに御礼の手紙を書いている。そこから30分以上。私はおもむろに家じゅうのドアを開けて掃除機をかけ始めた。「出て行ってください。」私の心の叫びだった。でもそんな図々しい人に通じるわけがない。私が掃除機をかけた後にまたパッキングしたものを広げて作業を始める。

「急いでるだけど。」
Oh, yes! Sorry! 

何を言っても笑顔でSorryで、ストレスがたまりそうになり夫に「出ていくように言ってほしい。」と何度も言っても「そろそろ出るんじゃない?」と言って何も言ってくれない。

何度も「急いでいる。時間が無い。待ち合わせしている。」と言ってもOh, yes! Sorry. とのんびり調べごとをしている。当時はポケットWifiも無い時代で自宅のWifi使うしかない。調べものでもしているのだろう。とにかく出て行ってくれない。結局お昼過ぎにThank you for your hospitalityと言って笑顔で去って行った。

彼らがドアを閉めて去った後私は声をあげて泣いた。

「急いでる」という言葉を何度言っただろうか。ハウスルールは10時には朝出る事。と明記しているのに彼は朝方まで人の家の電気を使って夜更かしして朝起きずに何を言っても笑顔でsorry! sorry!と私を軽視した。

そして私の味方だと思っていた夫。一言も何もそのゲストに言ってくれなかった。私は夫を責めた。攻めて攻めて攻めて大声をあげて泣いた。これでは姑から守ってくれない家族の集まりのようなものではないか。

その日にフィンランドからカップルが来たのだが、私たちの間が険悪なムードで本当に悪い事をしてしまった。私がまた夜中泣きだして夫を責めてストレスマックスになって全部聞こえていただろう。。。

でもこのフィンランドのカップルがリクエストに私たちに出来る事。とリストにして食事をご馳走します。フィンランドの文化について語ります。そして私の得意なクレープを作ります。等きちんと書いてくれてストロベリーアイスクリームを乗せた美味しいクレープを焼いてくれた。カラオケに行ったりお刺身を食べに行ったり。。。

本当は友達付き合いしたかった。彼らからは2年位たまに連絡が来て「いつフィンランドに来てくれるの?」と優しい人達だった。

今でも会いたくなるフィンランドのご夫婦。でも私が別ゲストの無神経な滞在の為精神的にかなり不安定になり夫婦喧嘩して大声で泣きだす等の「ヤバい奴」になったので本当に本当に心配をかけてしまった。でも理解してくれて私の辛い心に向き合ってくれた貴重な人達。あの時はありがとう。

でも私のネチッコイ真っ黒な性格でどうしてもあの台湾人のトラウマが忘れられず、フィンランド人のカップルを見るとあの泣き喚いた日を思い出してしまうのだ。

早く、本当に忘れたい。。。でもあんな人この世にいるの知らなかったからゲストとして向かい入れてしまった。ホストを尊重出来ない人に我が家の水道、電気、ガス、スペースを使われ、食べ物も随分食べていた。勝手に冷蔵庫からパンを出して食べたりしばらくは思い出すだけで指先が震えるほどだった。

でも一番許せないのは夫だ。
私を助けるどころか黙って彼らの行動を待っていた。私が掃除したり「急いでほしい。」と何度も言っているのを横で見ていた。

私達夫婦に子供はいない。だけど、子育てして夫婦仲が悪くなって離婚するってこんな感じかなぁ。。。と思いながらしばらく夫とは生活していた。愛情もその当時はどんどん冷めて行った。

辛い、辛い、ホストとしての話。あれって1週間未満だったのに今でも思い出すと悔しいやら悲しいやら。このNoteに書くことによって少しでも自分が癒されたら良いなと思う。。。

嫌だったら追い出せ?って、、、?それその当時は出来なかった・・・

それから台湾人が好きではなくなってしまった。こんなのは人種差別でヘイターと一緒だ。そんなこと言うのはダサいし恥だって分かっている。でもそんな自分とも戦って本当に嫌な思いをした。

彼らは今でもカウチサーフィンしているのか。。。?していそう。でももっと人としてゲストを尊重したり、人の家にきて食事をがっつくとかそういうの本当にやめてほしい。。。。

そして、そんな嫌な事は忘れた方が良いよ。私へ。