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イタリア滞在記 (2) ローマ②       ~今回も聖テレジアの法悦~

ローマに来れば、やはりベルニーニの作品。ということで、今回もまた「聖テレジアの法悦」を見るため、テルミニ駅近くのサンタ・マリア・ヴィットーリア教会を訪れる。以前イタリアに来たとき、ダン・ブラウン作の「天使と悪魔」に出てくるベルニーニの作品を見て回るというテーマでローマに滞在したこともあった。この作家は、パリを舞台にした「ダ・ビンチコード」が有名だが、その前に出版されていた「天使と悪魔」は本当に面白かった。文庫本の上・中・下巻を、一気に片時も惜しまず読み終えてしまった。
そしてこの彫刻、聖テレジアの表情をめぐる議論が色々あって面白い。それにしても、大理石でこのような繊細さが表現できることが、本当に不思議で見入ってしまう。恍惚とした顔の表情は当然のこと、手足の1本1本の指先までその悦びが窺え、まるで体温が伝わってくるようだ。美しい。

S. Teresa trafitta dall'amor di Dio 

ローマ市内はメトロもバスも路線が多く、どこに行くにも便利なのだが、それでもローマっ子のChristianとFlavia、どこでも「すぐ近くだから」と言って歩く(;'∀') 東京にいると一駅でも地下鉄を使ってしまうけれど、郷に入れば郷に従え。ローマを皮切りに、もちろんシチリアでも、今回の旅では1日2万歩越えも珍しくなかった。おかげで少しは筋力がついたかな。でも、継続しなければ、意味はないのだけれど…
これまでにおおかたのローマの観光どころは訪れているが、「ここは行ったことないのでは?」とCristianが連れて行ってくれたのが、Piazza dei Cavalieri di Malta(マルタ騎士団広場)。騎士団は第1回十字軍遠征の際に組織された修道会で、負傷者の看護が目的だったとのこと。この広場にある修道会総長の館からマルタ騎士団長の館へと続く扉の鍵穴から、サン・ピエトロ大聖堂が見える。これもローマ名物のひとつなのだとか。知らなかった。

この普通の小さな鍵穴からSan Pietro大聖堂を眺める
こんな感じ。無防備な後ろ姿(^^;

ご参考までに、Buco della Serratura のTripadvisorのページリンクを貼っておきます。
↓↓↓
https://www.tripadvisor.it/Attraction_Review-g187791-d10190640-Reviews-Buco_della_Serratura-Rome_Lazio.html

とにかく一人ずつしか見られないため、結構長蛇の列ができている。と言っても所要時間はごく短いので、待ち時間が何時間などというわけではない。ちょうどイタリアではパスクワ前で、小中高では遠足や宿泊付きの小旅行に出かける時期でもあるらしい。ここで見た素敵な光景は、改めて次の章で記したいと思う。


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