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腸を整え免疫力UP!

2019年10月号

だいぶ涼しくなってきましたね!都内では既にインフルエンザ、ノロウイルスも流行しています。寒暖差も激しくなってきたため、体調管理に気をつけていきたいところです!日ごろから免疫力をつけて、感染症の予防をしていきましょう!

 免疫力を上げるには腸内環境を整えることが大切です。腸には、 消化・ 吸収・排泄・免疫力の維持・ セロトニン分泌など、沢山の役割がありますが、今回は身体の健康と関わってくる、免疫力についてお話します。

<免疫力と腸内環境の関係>
 そもそも免疫とは、体内で発生したがん細胞や、外から侵入した細菌、ウイルスを撃退する自己防衛システムのこと。日常生活の中には体に悪影響を及ぼすウイルスや細菌微生物、化学物質なども沢山存在していますが、免疫が保たれていれば、闘って撃退してくれます。病原菌やウイルスなどが常に入り込んでくる危険性のある場所は、鼻や口ですが、体内で最も密接に“外界”と接する臓器は、消化器官です。だからこそ腸には、敵を撃退するシステムがしっかりと備わっていて、免疫に関わる細胞の約70%が腸内に存在するといわれています!腸内環境をいかに整えておくか、ということが、免疫力に大きな影響を与えています(^^)

<腸内環境を整えるために>
 よく知られていることですが、腸内には、体に良い働きをしてくれる「善玉菌」と、悪さをする「悪玉菌」がいます。そして、腸内環境が良い時には体に良い働きをするけれど、悪化すると悪玉菌に加勢して毒性を強める「日和見菌」という、どちらにもなりうる菌も存在します。健康な場合、善玉菌、悪玉菌、日和見菌は、約2:1:7の割合で存在しおり、腸内環境を整えるためには、善玉菌を増やしておくことが大切になります。具体的な食生活においては、以下のような食材、食品が善玉菌を増やすと言われています。

●食物繊維
水分を吸ってふくらみ、便のかさを増やしてぜんどう運動を促進する「不溶性食物繊維」、水を含むとゲル状になり、便の水分を増やして排出しやすくする「水溶性食物繊維」があります。水溶性食物繊維は、善玉菌のエサとなり、体に良い働きをしてくれる短鎖脂肪酸という物質を作ります。この物質は、糖の吸収を抑え、血糖値の上昇を緩やかにすることで、脂肪が過剰に蓄積するのを防いだり、脂肪を燃焼させエネルギーにする効果もあります。「食事は野菜から食べるといい!」と言われているのも、理解できますね(^-^)

●発酵食品
乳酸菌をはじめ、善玉菌が沢山含まれています。簡単に取り入れるには、毎日のお味噌汁の習慣が一番(^^)砂糖の代わりとして、「飲む点滴」とも呼ばれる甘酒を使用したり、塩の代わりに塩こうじを使ったりするのもおススメです!納豆や、離乳食から取り入れられるヨーグルトなども、乳酸菌などは腸内には定着できないため、毎日継続してとることが大切だと言われています(^o^)

逆に、腸内環境を乱す食生活の例としては、質の悪い油、小麦製品の摂りすぎ、白砂糖、加工食品、食品添加物などが挙げられます。しかし現代社会において、これらの食材や食品を全く摂らない、ということはほぼ不可能に近いため、少しでも意識して質の良い食品、食材を選べるといいのかなと思います(^-^)

 腸内環境を整えるには、このように食事の内容を意識してみることと、もう一つ大切なことがあります。それは、「部屋を除菌しすぎないこと」。除菌は、悪い菌ばかりでなく、体に有益な菌までも排除してしまいます。綺麗な環境が大切と思いがちですが、多くの菌に触れておいたほうが、免疫力はつくと言われています。腸内細菌の種類は、だいたい生後1年、遅くとも5歳くらいまでには決まります。そこらじゅうをハイハイさせて色々な人と触れ合い、外遊びも沢山した子のほうが、腸内細菌の種類は多く、清潔すぎる環境で育った子は腸内細菌が少なく免疫力が低い傾向にあると言われています。

王国キッズたちも、引き続き色々な体験を通して、菌ともうまく付き合いながら、冬を乗り切っていけたらと思います(^^♪

P.S.おススメの記事URLを貼っておきます(^^)
☆腸内免疫について
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_6.html

☆食物繊維について
https://www.asahi.com/relife/special/column/12295919