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沖縄から貧困がなくならない本当の理由の読後所感

みんな読んでんなー。と思って気が進まなかったけど読みました。

2016年~2018年の沖縄タイムスに掲載された内容から
丁寧に編集されて、極力、誤解が生まれないように細心の注意が感じられて読む前より好感を持てました。

特に4章の樋口さんご自身の話とかは初見だったので
「ホテルの経営は解雇されたのかー」
とか知らないこと、私自身、誤解していたこともたくさんありました。

とにかく
賛同するも批判するも、議論の起点になるという点で
優れた良書だな~と感じました。

ただ、私がこれを読んで欲しい人、読んだと宣言して欲しい人は、読まないし、読んだと言わないだろうなと思います。

つまり、本書のなかで指摘される
自尊心を持てない沖縄の人には届かないだろうし
沖縄の問題は日本の問題の相似形であることに気づかない本土の人にも読まれないんだろうと思います。

※もちろん多数はという意味。一部の人は読むでしょう。

自分らしく生きられない沖縄の長男も
親や親戚の従う事を強いられている2代目3代目経営者にも
その男性を過重に支える女性にも 読まれない。

この本の中に書いてあることを
最初から5割以上、感じている人がこの本を
「確認」のために読むのだろう 感じます。
私を含め。

つまり、何が言いたいかというと
書いてある内容とご見識には敬服するのですか

「まさか、本だけ出して終わりじゃないよね?」
ということ。

樋口さんに対しては
ここから著者として、同じような本を2冊3冊と出されるのではなく。

沖縄で比較的余裕がある人向けの講座をやるのではく。

この本を「広報ツール」として
日本全国に広がるプロジェクトが準備されていることを期待します。

書籍と言葉の力は信じている方ですが
それでも、現在おいて、書籍だけで何かが動く時代でもないでしょう。

本書の中にある
変わらないこと地獄、変わることも地獄、だから「第三の道をデザイン」しようというは、大賛成なのです。

せっかく得た影響力を
いち教育者、いち著者、いち講演家としてだけ
使われていかれるとするなら、めちゃくちゃもったいないな。と。

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