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”自分らしさ”とは他者との比較でしか見つからない。



自分らしさを見つけようと紙に書いたり、セミナーに出たり、
自己啓発と意識高いアクションに勤しむ気持ち。わかります。
僕も20代は特にそうでした。

自分らしさを見出したくて、自分の内面をずっと探し続けていたように思います。
でも、めちゃくちゃ矛盾しているようなんだけど、
自分らしさを知るためには、他人と交わらなければいけないなーというのが45歳のおっさんになった今のところの答えです。

例えば、僕は身長178㎝です。
これが高いのか、低いのかは他人と比べないとわからないのです。

190㎝台の人がゴロゴロいる環境に身を置けば、それは低い方。になり、
160cm台の中に入れば、高い方。になる。

他人と比べないと、自分1人ではわからない。

他人と比べて、なんとなく書く力があるらしい。
他人と比べて、ヒヤリングする力があるらしい。
セミナーでは、抽象的なことを、字ばっかりのパワポで2時間話す講師ばっかりな中で、
例え話をふんだんに、話し言葉で、パワポを読み上げないスタイルで伝えると珍しがられるらしい。

とかとか。
他人と比べることで、なんとなく自分とはこういう特徴があるらしい。という仮説に基づいて形成されていくのが自分らしさってやつなんじゃないのかなーと思ってます。

他人と比べる。
というワードだけで、「世界に1つだけの花」至上主義のもともと特別なオンリーワン思想家の方々は、アレルギー反応を起こしてしまいがちですが、

それは比べた後に、
高い=優れている。
低い=劣っている。

という評価までワンセットしてしまっているからで。
評価はしなくていいんですわ。

身長が高いから、美人にフラれることもあれば、
身長が低いから、イケメンに告白されることもあるかもしれない。

他人と比べたあとに、評価まではしなくていい。どうせ、人はそれぞれだから。

これ、会社の特徴もそう。
採用的な訴求ポイントもそう。

他社と比べないと、自社の特徴なんて言語化できっこありません。

地域の特性もそう。
石垣に住む人は、石垣の環境が当たり前だから
その独自性は、外から客観的な視点を入れてあげないと
わからなかったりするのです。

というわけで自分らしさ、パーソナルブランディング、素敵なキラキラ肩書…。
それを探して迷子になっているのなら、
町に出て、他人の話を聞くことです。
偏ったタコツボみたいなコミュニティではなく、身近にいるけどワタシとは違う。そんな人間と触れ合うことで自分ってやつが形取られてくるもんです。

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