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「小宮さんのコンサル料金を先に教えてください」

「小宮さんのコンサル料金を先に教えてください」

以前、とあるMTGに呼ばれて唐突にこんなことを聞かれてことがあります。
「コンサルなんだからタダじゃないよね?オレ、そこら辺わかってるぜ。」
みたいな気遣いだったと思いますが
私、何でもかんでも、初めての人から1回いくらみたいな料金は頂きません。

「沖縄経済のために無料です!」というキレイ事ではありませんし、
「自信がないので無料講座です!」のパターンでもありません。

これね。
いきなり値付けしたり、料金表見せたりすると多大な損害を被る可能性もあるから、安易に料金なんか言いませんよ。
という意味です。

「また出た。これだからコンサルってのは言い値で、自分のさじ加減で値段を変える信用できない人種だ」
って、聞こえてきそうです。

そんなことありません。無形のコンサルだから。と言ってるのではなく家を建てるときだったそうでしょう?

いきなり初対面の人が、オレは客だ。と名乗り、
「家を建てたいんだけど、いくらで できる?」
とだけ聞かれているのと同じです。有形のサービスでもこれ困るんです。

てっきり、自分の土地があって、うちに問合せしてくるってことは、木造の平屋の1戸建てかな?と思い
「そうですね。今なら3000万円~4000万円でしょうか…」
と、答えとします。

で、蓋を開けてみたら、土地もない。
10LKDの大豪邸を立てたいという。なんなら、今住んでいる家の柱を再利用してくれとか、スケジュールは2か月後な。
とかむちゃくちゃなお題を、あとからあとから言ってくる。

「いや、これなら1億もらっても、できません!」と言ったら
「お前!4000万で、できるって言ったじゃないか!!」

これがやればやるだけ、損害が生まれる案件あるあるです。

こういうことがあるから、採用コンサルも先に値段なんて言えないんです。だって何やるか分からないんですもん。

ヒヤリングして、だいたいの設計図面が引けるようになって初めて概算見積もりができる。
で、見積もりができる頃って、仕事の半分くらいまで進めている状態ですわ。

よく建設会社のチラシで「見積無料!」と書いてあるのはこういうことが背景にあります。見積を創るまでに相当な作業コストかかってるよーという意味です。

もちろん、私にはコンサル費用の規定は作ってあります。
その算出根拠もちゃんとあります。
でも、それを見せたり公開しないのは、だいたいこんな理由です。

相手の状況がわからないのに、
「月いくらでこれやります」とは言えない商売はあるんです。
そして、こっちだって断る権利が欲しいから、何でもかんでも料金とりたくなくて、
「あ、今日は無料でいいので、金輪際、依頼してこないでね♡」
ということだってあります。

お客様は神様です。とは思っていませんで、
採用の結果と金銭的対価の対等なトレード関係が弊社のスタイルでございます。

さらに言うと、
嫌な客に採用力をつけてあげて
雇用のミスマッチを増やしたくはない。

っていうか
不思議なもので、嫌だな…と思う会社ほど成果はでなくて
「もう!ここ、大好きなだなぁ。ほっとけないなぁ!」
と思える企業が採用の結果もついてきます。

学校では、嫌なことを我慢したらご褒美あると教わりましたが
30越えて自分で事業してると、そうとも限らない現実を、体験します。

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