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レンアイ型のおじさんに、「協業」「連携」という言葉を安易に使うと説教が始まる話
コロナ禍で減ったものは飛び込み営業。
その代わり、うちみたいな地方の零細企業にも東京の港区にオフィスがある謎の会社から営業メールが毎週のように来るようになりました。
#実際港区にオフィスはないと思っている
#田舎者には港区にあるなら安心っていう港区ブランド通用しないけどな
で、コロナ禍以降のこの謎会社たちの営業メールが口揃えたように「協業のご提案」「御社との連携を図り…」とかです。
流行ってんすかね。令和は。こういうのが。
100%ただの営業なんですが、営業だと悟られないためのオブラートワードが「協業」とか「連携」らしいです。
見え透いた下心が、こういう会社の底の浅さをさらに強調させます。
こちとら、零細企業経営10年目の経営者です。
10年生き残るのは6%とか言われる例のやつです。
#実際はもっと残ってる気がするけどなんでこう言われてんだろ
協業や連携なんて、生き残りをかけてどれだけ考え、尽くし、迷い、傷つき、やってきたことか。
喉から手が出るようなリソースをお持ちの会社も
その経営者と会える機会があっても自分たちにしかメリットがなくて、相手にはメリットがない。と一蹴されたり
柔らかい笑顔で、一昨日来やがれって言われて、情けない気持ちになったり。
それがトラウマになって、この友人関係が崩れるなら安易に連携の話なんて持ち出すのやめようと思ったり
そしたら数年後「はやく言ってくれたらよかったのに」とか言われたり
こっちが連携したいと下心があるときは1人で
全然必要なくなってからは妙にモテたり…。
とにかくね。東京の見ず知らずのメール一本で営業してくるような会社に「協業しましょう。」なんて言われて、ほいほいZoomの1時間つくるような経験値なわけないやろが、こわっぱ。
協業や連携なんて、レンアイ型®︎の人が言語化できないとでも思ったか!3種類あるから、解説してあげるからちゃんと読めよ。エセ港区営業くん。
①条件マッチング
採用でいうところ時給と場所で仕事を選ぶようなバイトレベルのマッチング。ここはただの売買契約のことでそもそも協業とは呼ばない。
②職能マッチング
御社の得意なところはココ。弊社はこれができます。みたいなマッチングがここ。最低でもこれが明確にわかってからメールしないと。「これができるかどうかのZoom時間ください。」って言われてもねぇ。みんなに送ってる定型メールだからここすらできない。
③心のマッチング
とにかく好き。採算度外視、あなたのことを応援したい。自分にできることはやってあげるたい。一緒に道を進もうよ。という関係。協業とか連携って本来ここのことでしょ。
というわけで、きみたちがやっている営業メールは
①の関係性なのに、連携とか協業とか、言ってるわけです。
初対面の男とメールだけで「結婚を前提に付き合う」って?なんでやねん。
メリットデメリットだけで、心が通じていないから空中分解しちゃうのが②の連携ですね。
レンアイに喩えるとスペックだけで結婚してしまった夫婦がこれです。ま、よくあることだし、それがダメだとは言いません。一緒にいるうちによくなることだってあるけど、日々が辛かったりしますね。
ただ僕は完全に③です。協業とか連携は③の人たちしかありえない。
まず人として好き。スペックとか規模とかメリットデメリットとかじゃない。何はなくとも好きかどうか?
たとえ異業種で直接関われなくても、普段はいいねしか押せない距離感でも、ただただ応援しあえてる。
その中でたまたま一緒に仕事ができる人って限られている。けどそうなったらとっても幸せなことだね。
でも、そうならなくても、あなたのこと、あなたやっていること、あなたがやろうとしていることはとっても好きよ。何か困ったことがあったらお互い連絡しようね。
そういう関係は、もちろんメール一本では作れません。
「こうやったらできるよ。」なんて再現性もない。
だから、僕は毎日投稿してる。メール一本の比じゃない。
出会いは待っているより、こちらから発信した方が増える。
あとは、運やら縁やら相手次第だから。
というわけで、エセ港区の営業くん。
キミの見え透いた営業メールに引っかかるほど
地方の零細企業は困っていないのだよ。
困っているのはキミみたいなもんにそこそこの人件費を払っている、キミの社長の方だから、とっとと辞めてあげるか、とっとと思考のOS入れかえて、会社に貢献する仕事をしなさい。
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