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これから創業する若いお方からの相談

先日は、これから創業するお若い方から採用相談。

これから始める事業への熱い想いは伝わりましたが、この周りが見えていない一直線な感じもしかして…と思って、
今、日本が沖縄が置かれている人手不足という実態・実情わかってます?今、どこも人手不足でー。という前提をお伝えしたら
「え?今って人手不足なんですか??」
って、やっぱり言うてました。きょとんというてました。

それ、やり手採用コンサルさんが逆説的に言うセリフとしては最高なんですが、
これから創業される方(しかも人手がいる事業)が言っちゃいけないなー。大丈夫かなー。と思った次第です。

でね。僕はその日は公的事業の相談員。
次の相談も控えていて、限られた時間で採用に関するアドバイスをするって立場だったので、
あれこれ心配にはなったのですが、
「とりあえず、2、3個失敗してからまた会おう。」と内心思いました。

「お。小宮さんも紺が好きなんですか?僕の名刺の色も紺でーー。」
とかね。その日来ていたシャツの柄から入るトークとかね。
そこら辺の営業トーク本に書いてあるやつね。はいはい。
相手との共通点を探して、距離を縮めましょうね。はいはい。

いやー。わかるんですよ。わかるし、悪くないんですよ。
まだお若いのだろうし。これから挑戦するって時期なんだから。

ただ。ただね。
申し訳ないが…。

「相手見て、やれよ。おら。」

怖いですね。すみません。

ただねー。こちとら、採用コンサルとしてだけでも10年。BtoBの営業・提案なんて20年やってきとるわけですよ。
しかも人手不足で気が立っている相手にレンアイ型とか言うて、わざわざ誤解されている環境にしておいて、信用を勝ち取るというコミュニケーションの渦中の渦で揉まれとるわけです。

おめーが、つい最近身に付けたワンパターンなコミュニケーションスキル使ってくんじゃねーよ。
っていうか、今日は相談しにきてんだろう?
何を爪痕残そうと思うとんねん。若手芸人か!

なわけです。

でね。ここで終わったら、前途ある若者に腹が立ったただのソフト老害投稿ですので、そこからの気づきをば。

よくこれからの人が、「〇〇社長と会ってきましたー!」とか喜々と投稿してたりしますが、
あれ、会ってやったからと言って、そのすごい社長さん、キミに本気で向き合ってくれたとは限らないよ。と忠告しておきたい。

「はいはい、キミまだ2回戦ね。僕と試合したいならせめて準決勝くらいまでは来てからね。」
と思われていることって往々にしてあるな。と。

ただそれを踏まえて、お手合わせを乞いたい人っているし、付き合ってくれる人もいる。特に沖縄の先輩たちにはそういう人が多い。

そういう時は、”聞く態勢”が最低条件。最低マナー。
「プロのパンチの速さを体感したいのでスパーリングお願いします!」
と言ってきたくせに、なんでお前が必死にずっとパンチ繰り出しとんねん。状態です。

そりゃね。スパーリングだからたまには、キミもパンチ繰り出していいし、その方が練習になるけど、前提はパンチ見せてください。だったやろがい。です。

いち営業マン。いち会社員なら、猪突猛進のコミュニケーションが評価されること多々あります。
が、経営者って、縦横斜め、前後ろ。360°3Dな方向のコミュニケーションが必要になるもの。

あと、絶対失敗はするんだからそれを織り込み済みでどう生きるかだな。
その彼、前向きで明るいことは言っていたけど顔色白くて、いかにも寝不足って顔してたもん(笑)
まずは、寝なさい。

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