弓が斜めになるのが直る言葉

生徒さんの弓が、弦に対して斜めになっていることを何度かお伝えしたんですが、
他のことにも集中するとやっぱり斜めになってしまいました。
普通は、垂直に弦に当てる練習を繰り返すしかないんですが、
今日はちょっと新しい発見がありました。

その後、別の曲をやっているとき、
弓の速度を変えずに弾く練習をしました。
弓が元、中、先、どこでも、弓を返すときも、
左手が動く時も、ひと時も弓の速さを変えない練習です。

5分程で段々と会得しできるようになったんですが、同時に気づいたことは、
弓が全然斜めにならずに垂直をキープできているんです!!

「弓の速度を一定に保とうとすること」
と、
「弓を垂直に保とうとすること」
が、
その生徒さんにとっては同じことだったんです。

これは単に、
「様々な正しい動きは、一つのソリューションの動きに行き着く」
という点でも納得できますが、それだけではなく、
「間違った動きは、何かの目的を持って行われてしまうので、その目的を元から断つ」
という考えの方が近いように思います。

つまり、
「弓が足りない時に弓を節約するために、弓を斜めにしてしまっていた」
となります。他の考えも挙げられますが今日の生徒さんの場合はこうでした。

他の多くのことでもこの考えを活かせると思います。
例えば
「左手親指が力む場合は、親指を力まないようにするのではなく、弦を軽く押さえられる状態を作る」
などだと思います。
じゃあ
・弓を持つ手に力が入ってしまうときは?
・構えが段々崩れてしまい弾きにくくなるときは?
・ついテンポが走ってしまうときは?
ううううううん、考えてみましたが難しいですね。
心に留めて、今後のアイデアにしたいと思います。

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