ダンサーさんとの会話と、綺麗な音について


昨日、ダンサーさんとのリハーサルでした。
演奏側は、三味線とチェロ。
ダンサー側は、日舞とコンテンポラリー。
4人の異色な組み合わせでのリハーサルで、
いい演目ができそうです。

日舞の方に言われました。
「弾(はじ)く楽器よりも、弓の楽器は動きに取り入れやすい」
と。

そうです、弓では音量や音質に常に変化がありますね。
その変化は、そのまま奏者の体の動きの変化ですから、
「音から体の動きが想像しやすい」
のは、ちゃんと音を聞いてくれてる方からすると当然のこと。

是非自分の開放弦だけの1音を録音してみましょう。
音にどんな変化があるか、それはそのまま自分の体が作った変化です。
実際は音は力が加わらないと、減衰という変化が起きるので、完全にそのままじゃありません。
でも、音のミクロの変化に迫るのは、とても重要なことですね。

普段レッスンでは以下のように説明しています。

「音量を一定に、変化無く弾くのが一番難しいです。
だんだん大きくなるか、だんだん小さくなるか、
どちらかの方向性への変化はあった方が安定した音になる。
しかし、その変化自体を一定にすることがブレない音と言えます」

直線や円を描くのは難しいですが、
放物線とか双曲線とか楕円を描く方が簡単で、また、味わい深く、楽しいです♪

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