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地域サッカーチャンピオンズリーグ 2019

 各地の地域リーグを勝ち抜いたチームが、 JFL(日本フットボールリーグ)参入を目指して競う「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」。一次ラウンドのグループリーグ戦を終えて決勝ラウンドに進むのが以下の4チームに決まった。
   福井ユナイテッドFC(北信越・福井)
   いわきFC(東北・福島)
   おこしやす京都AC(関西・京都)
   高知ユナイテッドSC(四国・高知)
 まずまず妥当な顔ぶれと言えるだろう。
 サッカー記事でよく耳かける表現に「無双する」というのがある。圧倒的な強さを見せて勝ち続けることを形容しているのだが、この4チームのうち京都を除く3チームが、それぞれの地域リーグではまさしく "無双" していたのである。

 得失点の()内は1試合平均。
 福井ユナイテッドFC 14試合 13勝 1分無敗、総得点 74(5.3)、総失点7(0.5)
 いわきFC      18試合 15勝 3分無敗、総得点104(5.8)、総失点4(0.2)
 高知ユナイテッドSC 14試合 14戦全勝  、総得点 92(6.6)、総失点4(0.3)
 この結果を見ると、同じリーグのチームにとってこれらのチームと当たるのはまさに「災難」に近いものだっただろうと思う。
 福井ユナイテッドFCは、旧名サウルコス福井としてこのチャンピオンズリーグにも出場経験のある強豪であったが、経営上の問題で運営会社を変更、チーム名も改めて再出発してきたものである。
 高知ユナイテッドSCは、県全体としてはサッカーが盛んで強豪と言われる高校や大学があったにも関わらず、悪い意味での "群雄割拠" 状態に陥ってしまっていた高知県で、ようやくまとまったチームである。「乱立」を克服した先例にはJ2の鹿児島ユナイテッドがあり、未だ混迷を続けているのが三重県(最高位が JFL )、岩手県(最高位はJ3)などである。
 東北リーグのいわきFCは、今年一部リーグ昇格一年目でこの成績という驚異的なチームなのだが、福島県リーグ時代から東北リーグ2部を通じて天皇杯大会でのジャイアントキリングで知られたチームである。実業団チームや強豪校のOB会が母体になるチームが多い中で、アンダーアーマーというスポーツ用品メーカーが計画的に創設、「日本サッカーに革命を起こす」という明確な強化方針と目標をもって運営しているユニークな、注目すべきチームである。
 決勝ラウンドは11月20日から福島のJヴィレッジで開催される。

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