遠くの観覧車

不眠のまま乗った通勤電車の窓から、遠くに観覧車が見えた。

こんなに毎日毎日同じ景色を眺めてきたはずなのに、今までまったく気付かなかった。位置的に、今は休園しているあの遊園地だろう。

朝焼けのなかにぼんやりと見えた観覧車は、ものの1分で建物の山に隠れてしまった。

なんか、一瞬だったな。

夢かなんかみたいだった。会社に向かうしんどさの中に、少し楽しさが加わって良かった。

また晴れた日に見つけよう。


『遠くの観覧車』

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