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献茶、呈茶、立礼式

献茶(けんちゃ)とは、神社仏閣などで神仏や御霊にお茶を供えることを指し、この儀式を献茶式と呼ばれます。大きなお茶会などの時にお家元が来られて神社やお寺の献茶式でお茶を点てられます。 一説では千利休が正新町天皇(おおぎまちてんのう)に献供(けんきょう)したことが始まりとされています。神様へ供えることを献茶、仏様へ供えることを供茶(くうちゃ)と区別することもあるそうです。

献茶では神様などへお茶を供えるためにお点前の時には白い和紙をマスクのようにして息がお茶にかからないようにしてお点前します。またお茶湯(ちゃとう)といい仏前にお供えするお茶ではお茶は湯に落とすのみで茶筅で点てずにお出ししたりもします。

利休忌でのお茶湯

呈茶(ていちゃ)とは、客人にお茶を差し上げること。厳密に言えばお茶会ではありませんが気軽に楽しんでもらうためにお茶を差し上げることを指すようです。大寄せでのお茶会で食事は出さずにお茶だけを差し上げたりする場合に呈茶席と言ったりします。

立礼式(りゅうれいしき)とは畳に正座するのではなく、椅子に腰掛けるスタイルでお茶を楽しむことであり、年配の方で足がお悪い方や、外国人の方など正座が苦手な方にもお茶を楽しんでいただけます。

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