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じいじのたからもの
先日、知人の家に、届け物に行ったら、
玄関や庭に丸い石や四角い石、つるつるしたものや、色の綺麗なものなど、
石がいっぱい並べてあった。
連れてきた子ども達が、その石で遊んでいる。
「こら、勝手にさわったら、あかんよ!」
並べ方からして、この家の主人が石を大事にしているのはすぐにわかる。
「(主人が)いっぱい、石を集めてきてねー。
家の中にも、台所やお風呂にも
置いてあるんですよ。」
奥さんが、困ったように話す。
そういえば、うちの父も石が大好きで、
海岸で、つるつるした綺麗な石をいっぱい拾ってきていた。
玄関にお気に入りの石を並べて、
「これは、じいじのたからものなんや」
と、孫と遊んでいた。
確かに、石は面白い。変わった形や綺麗なものを見つけると、嬉しい。
うちの長男も、石をいっぱい集めていたときがあった。
これは鉄砲のかたち、これはクジラのかたち、これは、色がきれい・・・と、いろんなところから拾ってきて、車のダッシュボードにどっさり並べる。
「(長男)くんは、大きくなったら、
石博士になるのかな?」
保育園の先生に言われていた。
「はやく、石をもとの場所に置いてきて!
帰るよー!」
「持って帰っていいよ」
と奥さんが言う。
「え? 大事な石ですよね」
「いいよ、いいよ」
「じゃあ、ぼくはこれ」
「わたしは、この石」
え? そんな大きな石もらってくの?
お気に入りの石をもらって、
ご機嫌で帰ってきた子ども達♪