宿題やったかーー?
休校中の小2の長男。GW明けには、新しい宿題を先生が持ってきてくれるという。それまでに、今の宿題を終わらせなければ。
長男の宿題については、小学校入学以来、泣いたりすねたり、苦労させられている。特に、前の夏休みは地獄だった。
「この連休はママと宿題するって約束してね」
「わかった」
朝、弟達と遊んでいる長男。
「今日は何時から宿題するの?」
「えー? 11時から、じゃなくて12時」
「もっと早くやってから、遊んだらいいのに」
「12時!」
「12時になったよー、宿題しよー」
「やっぱり、ごはん食べてから」
「もう、ごはん食べたやろ?」
「まだ口に入っとる」
「もう食べた?」
「まだ」
「おまえ、よっぽど宿題やりたくないんやなー」
パパにも言われる。
やっとプリントひろげて、机に座ったが、今度は、
弟や妹達がうるさくてできない、
という。
「じゃあ、ママはこの子達2階に連れてくから」
様子を見に戻ってくると、だらーん、と寝っ転がっている。
「起こさせて~」
「も~、あんたは! はやくやらんかー」
「ねむた~い」
「集中できやん」
「きるやがない」
「きるや?」
「あ、やるきやった。間違えた」
「じゃあさ、この算数プリント、
1時間で終わらせたら、おこづかいあげる」
ごほうび作戦に出る。
「ほんと?」
「いちについて、ようい・・・」
「まってまって!早すぎる!まだ心の準備が」
「じゃあ、
いーーーちーーーにーーーー
つーーーいーーーてーーーー 」
「あとで見にくるからねー」
しばらくして戻ると、
またごろごろしてるーー。
「やらないの?」
「もう、おこづかいはいらん!」
なぜか怒っている。
そして弟達のところへ遊びにいった。
「じゃあさ、ちょっとパソコンで勉強する?」
「うん」
学校から支給されているパスワードとIDで、ネット上で、算数の問題をする。
やった分だけ、ポイントやメダルがもらえるので、あと何ポイント!と言いながらやりはじめた。
「ねえねえ、ママ。
おこづかいチャレンジ、
もう一回やっていい?」
「いいよ」
「ようい、どん!」
やっと集中し始めた。
「この問題、簡単やん」
「図形の問題、面白いよね!」
「終わったーー!」
時計を見ると、50分で終了していた。
「おこづかい、ちょーだい!」
終わってしまえば、心も体も、軽やかな長男。
ヘルメットをかぶり、武器を持って、弟と戦いごっこをして暴れている。
やれやれー。
昼の1時からプリントひろげ、うだうだやって、やっと集中し始めたのが、夕方5時。
この4時間は、宿題ではなく、長男が自分と戦う時間なのか・・・
あー、
ママにも、ごほうびちょーだい!