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動物と暮らせたら他にはもう何もいらない
少し日が空きつつも、毎日10分noteを書く企画です。
今日はふと思い出した、うちの犬の話を書こう。
「さくら」というありがちな犬の名前で、私が中1の春にうちへ来た。そして私が29歳、つまり今年の夏に虹の橋を渡っていった。
素直な性格の雑種犬で、おでこの毛並みがとても柔らかくつやつやだった。
17歳と長寿だった彼女は大きな病気もほとんどせず(亡くなる数か月前に1度だけ脳梗塞になった)、散歩に連れて行けばぐいぐいと引っ張って先を歩くおばあちゃんだった。近所の犬がもったりゆったりと散歩をしているのを最近見かけたので驚いた。さくらはとにかく力強くて、輓馬かブルドーザーみたいなたくましさで、いつもリードを引っ張っていた。ちなみに体のサイズは柴犬程度である。
散歩のスタート時はいつも夢中で先に行こうと引っ張っていたけれど、歩き続けると落ち着いてきてたまにチラっとこっちの様子を確認してくるのも可愛いところだった。散歩に夢中であまりこっちの話は聞いてなさそうだったけど、「さくちゃんさくちゃん」と声をかけながら散歩するのは楽しかった。
彼女と過ごした時間で本当に心の底から幸せだったのは、何も予定がない日に二人並んで庭で日向ぼっこする時間だった。春や秋なんかはとくに昼下がりの優しい日差しが心地よくて、心がとても安らいだ。私のなかで大切な時間として刻まれている。
さくらとのんびり家で過ごせたらそれで充分に満たされた。
私の価値観はきっとそこから来ている。
今日はここまで。
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