見出し画像

人に与えられる人間に。

こんにちは!コメヤノムスコです。

嬉しかった話をします。

あるお客さんとの出会い

ある日のことです。いつものようにイベントで出店をしていたところに一人のお客さんが来てくれました。

そのお客さんは、おにぎりを買ってくれた後、手作り感満載の車の外装を褒めてくれました。

「この名前の看板、教え子が書いてくれたんですよ」

私は以前、小学校の教員をしていました。
当時勤務していた学校の児童といまでも関わる機会があるのですが、その子たちが作ってくれた看板を紹介しました。

するとお客さんは、

「そうなんですか⁉︎実は私も教員なんです。この近くの学校に勤めてますよ」

と教えてくれました。

私も「えー、そうなんですか!」となって、しばらくの間その話題で盛り上がりました。

すると、なにやらその方は今の生活に思い悩んでいるらしく、
浮かばない表情で「教員辞めたい」と言葉を漏らしていました。
働きながらモヤモヤを感じているようです。

「逆にどうして教員からおにぎり屋を始めたんですか」と尋ねられたので、私は教員から転身するに至った経緯と、「おいしい食べ物を残したい」という思いを聞いてもらいました。

お客さんは「尊敬します、応援します!」と言ってくれました。
目上の方から尊敬という言葉をもらえてとても嬉しく感じました。

ひと通り話し終えたところで、「また来ます」といってお客さんは帰っていきました。

その後、何度かお店に来てくれましたが、しばらくお会いすることなくひとつの季節が終わりました。


再会

先日、その方と数ヶ月ぶりにお会いしました。

出店先に出向いてくれたのです。

私が「最近どうですか?」と尋ねると、意外な言葉が返ってきました。

「私、実は別の場所で働くことになったんです」

どうやら異動されたとのこと。

経緯を聞くと、それがただの異動ではないことがわかりました。

以前からモヤモヤを抱えながら働いていたその方は、僕と話したのをきっかけに、もういちど自分のやりたいことが何かを見つめ直したと言います。

そして、前からやってみたかった興味のある仕事をやってみようと思い、そちらに舵を切って行動したが故に実現した異動だったのです。

学校は教育機関の組織なので、なかなか都合のいいように異動することはできません。
その方も、学校長から「99%無理だろう」と言われたそう。

しかし、その方は諦めることなく、何度もその思いを打ち明けました。

すると、初めは無理だと言っていた校長先生も「わかった」といって、その方をサポートする立場で尽力され、いろんな方の協力を得て実現した異動なんだと教えてくれました。

「おかげでいま、ものすごく楽しい。相変わらず大変なことはあるけど、自分に合っていると思う。とても充実してる」

そう語る彼女の表情は、輝きに満ちていました。

感謝の連鎖

「村田くんの話を聞いて、自分も行動しなきゃって思った。きっかけをくれて感謝してる」

嬉しくて泣きそうになりました。

その方の人生がいま充実しているのは、間違いなくその方自身が行動したからだし、校長先生をはじめとする周りのサポートがあって実現したもの。

それを起こさせたのも、彼女が自分の思いに正直に向き合ったからこそ、その情熱が周りの人にちゃんと伝わったから。

そんな彼女をとても素敵だと思ったし、すごく尊敬します。

そして今回、僕が少しでもそこに関われたこと、人の幸せのお手伝いができたことに感動しました。
商売をやっててこんな体験ができるのかと。


自分は好き勝手に生きてるし、いろんな人に迷惑もかけて、決して誰かに尊敬されるような生き方ではないのかもしれません。

でも、こうして誰かに少しでもいい影響を与えられているのなら、こんな有難いことはないと、そう思うのです。

いまは、みんなにいただいてばかり。

人に何かを与えられる人間になりたい。

地位も名誉もなければ、お金もありません。
でもそれは、きっとこれから変わってくるはず。

自分にできることがあるうちは、精一杯もがきながら頑張ってみようと思います。

今回、幸せを与えてくれた一人のお客さんとの出会いに感謝いたします。



🍙最後まで読んでいただきありがとうございます!
🍙今回の素敵なご縁に感謝いたします。
🍙よければ「スキ」「コメント」「フォロー」頂けるととても嬉しいです。

忙しい毎日のひとときに少しの気分転換を提供できれば幸いです。
おもしろいと思ってもらえるような記事を届けられるように投稿していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします😌

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?