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一人で祭りに行きたい

一人で寂しいという感覚があまり無い。

祭りも一人で行ける。
むしろ、一人で行きたい。
そして、一人でも楽しい。
もはや、一人の方が楽しい。
集団は得意じゃない。
だけど、人が密集する祭りは好きという、
自分でも何がしたいのかよくわからなかった。

以前から、飲み会にも同じような所感を抱いていて、
参加するのが好きな割に、得意じゃなかった。
人が増えれば増えるほど、口数が減る。
話さない割にその場には居たいけど、
それをやっていると、周囲から気を遣われているのがわかって、
居たたまれなくなるというのを繰り返している。ただのバカ。
そうなるのが自分自身でわかっているので、
さすがに参加するのが億劫になってくる。
が、めちゃくちゃ参加はしたい。

何がしたいんだろうと自分でも冷静に考えてみて、
一人で祭りに参加したいタイプだからじゃないかと思い当たった。
祭りには行きたいけど、誰かと一緒に行きたくはなく、
祭りの楽しさを誰かと共有したいとも思わない。
でも、人がいっぱいいて、賑わっている場にいるのは好きだし、楽しい。
屋台で売られる値段高めの焼きそばやテンション高めのカップルも、
居酒屋で出てくるアルコール薄めの酒ややる気のなさそうなお通しも、
そこで交わされる会話も割と全部好きで、
唯一で最大に邪魔なのは自分自身なんだと思う。
別室のモニタールームで祭りや飲み会の様子を見ながら、一人で飲んでたいような気分。
家で一人飲みながら、人志松本の酒のツマミになる話やテラスハウスを観るのは好きだけど、一緒に飲みたくはないし、住みたくもない。

こういうのが本当のコミュ障なんだと思う。
誰かと一緒にいたいとか、人と何かを共有したいとか、一人は寂しいとか、
心底そう思える人は、それだけでコミュ強の素質があるし、羨ましい。
どうしようもない自分のようなコミュ障は、
コミュニケーションがどうのこうのの前に、
本質的に、それを求めていない気がする。
けがれなき社会不適合者。
一人で祭りに行くというのが、誰も困らせない、意外と一番いい解決策かもしれないな、と思った。

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