153日目 2021.2.19
昼寝をしていた。いやーな夢を見て、うなされた。
夢の中で見る建物はいつも一緒。
白いコンクリートの集合住宅で、私は2階に住んでいることになっている。
その中の一つ、ここを曲がるとどこに出るか、この先の階段にはどんな部屋があるのかを知っている。
今日、私が住んでいたという設定の隣の家、前は知らない家族が住んでいたけれど、その家族がいなくなってしまい、ドアには木が打ち付けられていた。
夢の中の建物も、少しずつ変化している。
その建物の中を、必死で逃げる夢だった。
太陽に当たらねば!と惜しみなく降り注ぐ冬の太陽に、全身を当てて寝ていた。暑すぎてうなされたのだろうか。
夕方急に思い立ち、去年の秋から会っていない近所のママ友にLINEした。
『夜、出られそうなら、モスでお茶でもどう?』
ここしばらく、数日に一回の頻度でLINEでのやり取りが続いていたけれど。
たまには顔を見て話をしようかな、という気になった。
でもそういえば緊急事態宣言中で、店はすぐ閉まるんだった。
少しだけれど、と、
久々に一緒にお茶を飲んでいたら、レジに見覚えのある別のママ友が並んでいた。
赤ちゃん背負って、子どもたちの夕飯を買いに来たのかな、と声をかけた。
二人は近所だけれども、知らないもの同士で。
普段なら挨拶程度でまたそれぞれの場所に戻るのだけれど、
大人と話をするのが久しぶりで!!と、赤ちゃん連れママ。
思いの外話が弾み、たわいもない子どもたちの話をそれぞれした。
コロナ渦の前だったら、その辺でたまたま会った人と立ち話なんてしたけれど、今は殆ど外に出ないから。たまたま人に会うこともないしね。
ちょっと気が滅入っていたけれど、元気出ましたー!と赤ちゃん背負って、2人の幼児の夕飯を抱えたママは、また家に帰って行った。
共に思春期の子どもに頭を悩ませている友人と私は、久々に見る赤ちゃんに、一瞬自分たちの息子が赤ちゃんだった頃を思い出し、、ほんわか。
短い時間だったけれど、それぞれに今抱える問題に、少し風が吹いたかな。
ちょっとしたやりとりに、人は救われることもあるな、と思った金曜の夜。
人を助けるのって、思っている以上に簡単だよ、とかつての知り合いが言っていた。
この世界になって、その意味をようやく実感している。
ほんの少し、相手を気にかける。
✨💎✨