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4月が来た

4月ももう中盤、
正直言うと、4月来てほしくなかったなあ…
他の誰かにとっては楽しみが多い月になるのかもしれなくて、なんなら私にとっても楽しみがいっぱいあるはずなんだけれど、それよりも負の感情が大きいのも事実で…

なぜなら、私は、社会人としてのスタートを切ってしまったわけなのです。

好きな時間にドラマを見ることも、一気に本を読むことも、自分の思いをこうやって文章にするのも、大学生の時には時間がたくさんあったはずなのに、社会人になった今、どうにか時間を見つけてじゃないと全てできなくなってしまった。

ついに始まった怒涛の日々の中でどうにか楽しみを見つけて、自分への癒しを大切にして、今日まで過ごしてきたけれど、さっそく私は自分の至らなさと人付き合いの難しさに直面している。

人付き合いがちょっぴり下手くそな私にとって、新しい環境で、新しい人間と出会って仕事をしていくってかなりレベルの高いことなのだ。
その大きな要因は、あまり自分を知られたくないから、という厄介な性格からきているに違いない…
職場の先輩はいい関係性を築いていこうとしてくれて、とても気遣ってくれているわけなのだが、仕事に関係する会話だったらスムーズに行くのに、パーソナルな部分について聞かれると一気に会話ができなくなる。
好きな食べ物は?趣味は?好きな音楽は?何が好きなの?どこら辺に住んでいるの?って、仕事に関係ないことになると、私の目の前に並べられたいくつものハテナのついた質問が、全部私の心の扉を開けようとしてくる鍵に思えてしまって、「絶対開けるもんか」というよく分からない感情になる。(ココが自分の面倒くさいポイント)
だから、答えをちょっと濁したり、本当のことは言わずに無難な回答をしたり、どうにかこうにか不快な思いをさせずに自分を知られ過ぎない方法を探っているのだけど、果たしてうまく行っているのだろうか?不快な思いをさせていないだろうか?
あの時こう答えたの変だったかな?とか、もっといい答え方があったのに!とか、日々反省を繰り返して、その度に人と話すことにちょっと自信をなくしている。

もう少し、今の環境とそこにいる人に慣れたら、自分らしくいられるようになるのかな。少しでも自分を知られることに抵抗がなくなるかな。
というか、私は、今の場所で"自分らしく"いたいのかな。その場に合わせて、そこで過ごしやすい私をつくりあげていくのがいいのかな。

どうするのが楽なのだろう、自分がどうあるべきかの答えが全然出なくて困っちゃうな…

と、こんな感じで色々な思いが心の中をぐるぐる、やらなきゃいけないこと覚えなきゃいけないことが頭の中をぐるぐる、精神的にも疲れが出てきた社会人3週目。

そんな私に良いことがあった。

最近通い始めたコンビニの店員さんが、
「いつもありがとうございます、いってらっしゃい!」と声をかけてくれたのだ。
予想もしていなかった言葉と、顔見知りの店員さんに言われたその一言が、私の心にスッと染み込んできて、ちょっとだけ心が軽くなったのを実感した。久しぶりだった、この感覚になったのは。
名前も知らない、まだたったの数回しか会ったことのない人にかけられた優しい言葉。
私はきっとこのことをこれからも忘れないでいるだろう。
たくさんのお客さんが来る中で、私のことを覚えてくれていたこと、あの時の私に「いってらっしゃい」と声をかけてくれたこと、いつか必ずありがとうを伝えたいな。
もし明日また会えたら、笑顔で「行ってきます」と言ってみようかな。

よし、また一日、がんばってみようかな。


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