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褒めたっぽい話し方のこと

【発言のくせ】

比較して片方を下げることによってもう片方を上げる話し方をする人と出会ったことがあるでしょうか?
片方を上げて話して終了、ではなく片方を下げることでもう片方との差を強調したり、あるいは自分の優位性を主張する話し方です。褒めてるように見せて実はなにも褒めてないんですよね。
これはもう「話し方のくせ」になっているのですが、その話し方をすることに「百害あって一利なし」というお話をしますね。

【発言にたいする印象】

私自身がそのくせがある人に出会ったとき真っ先に思ったのが「そういう言い方をしてうまくいってきたんだろうな」でした。
片方を下げる発言で「自分が持ち上げられた」と感じるもう片方の人たちがこの人のまわりには多かったんだろう、だからくせになっているんだと考えたんです。実際には私はその人の過去に関わってきた人たちのことを知らないので今は「くせになった原因の一つとしてありえるかもな?」程度にしか思っていません。ですが事実として最初は知りもしない人たちにそんな印象を持っていました。
と同時に「他の人にも同じように私のことを下げて話しているんだろうな」とも考える部分もありました。

【発言による損】

そのくせと出会うたびにとなんとも言えない気持ちになりました。わざわざ下げる必要のない場面であえて下げる発言をしている人を尊敬できないし、「そんな言い方をして大丈夫?」とハラハラもしていたからです。
というのも、実際問題としてこの発言のくせによって怒られたり、「あの人のことを下げる発言をしていた」と言われたりしてトラブルになったり「あの時私にはああ言ってたのに」とさらにトラブルが悪化した人たちを見たことがあったんです。信用を失っているしこれは完全に損ですよね。
そして本人のトラブルだけでなく、私自身が上に書いたように「この人のまわりは人を下げる言い方で自分が上だと感じる人たちなんだ」と見ず知らずの人たちのことを勝手に想像し、悪い印象を持っていました。

【無意識の発言だからくせになっている】

損の部分を考えるとこの発言はかなり割に合いません。
その時一瞬相手を上げたように見せて気持ち良くできるかもしれないだけ。できる「かも」なうえに、そんな言い回しで得られる満足は簡単にくつがえります。
下げる言い方が手っ取り早い場面やつい勢いで言ってしまうこともあるかと思います。くせではなく狙ってあえてそういう話し方をしている人もいるでしょう。
ですがどうせ話すなら相手を褒める、上げる言い方のほうが素敵ですし、なんといっても割に合わないなんてことがありません。
もし無意識でくせになっている人は今回この記事を読んで自分のくせに気づいて無意識からくせが追い出せるように少し意識してみてほしいなと思います。

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