生まれるまであと56日

やはり
格好いい親父というものには憧れるものである。

小さい頃
父親はヒーローだった。

何が凄いとも明確には言語化できなかったが
「すごい存在」であったし、

叱られたことも少なかったが
畏怖していた。

今も尚、
それらは尊敬の念という形に変わり、
自分のなかで理想の父親像になっている。

早いもので
子供が私達の元に来てくれてから8ヶ月が経つ

近頃
生まれた子供にどう接すればいいのか
考えることが増えた気がする。

どんな父親であるべきなのか、

どんな背中を用意して、
どんな背中を見せるべきなのか

実に自分らしい
打算的な考えであった。


そんな中、

「30過ぎていい格好しようなんざぁ、落ち目になった証拠よ」

シチュエーションは全く違うが
妙に心に刺さった言葉である。

中村主水の
ドライで
潔さを感じられるセリフである。

飾らない父親を
カッコいいと感じたことは無かったが
間違いなく父親はカッコよかった。

なにゆえ
父親がヒーローなのか考えもしなかったし

何をしてくれたから
特別な存在だったと言うわけでもない。

ただただ
自分を愛してくれた。

自分もそうなれるだろうか。
打算的に物事を考えるこの自分が。

頭で考え
捻り出したことしか出来ない自分が、

ハートで感じ
行動できるようになるだろうか。。

父親のような父親を
目指せば目指すほど遠のいていくような感覚を覚えた今日この頃である。

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