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日記 05/05/2024

どうもkomeiです。

今日はしょうもない午前中のあと、先輩が作・演出を務める演劇を観てきた。
息苦しい暑さの中、主演の男の人は汗でシャツを段々湿らせながら絶叫し続けた。6回目の公演ということで、声がガスガスになってしまっている。演劇としては良くないのだろうが、あんなに声がかすれるまで何かを叫んだ記憶が遥か彼方に行ってしまっている自分としては、うらやましくなくもない。その時はそう思わなかったが、今振り返るとそう思う。というか、そう思わなくてはと思っている節もある。公演が終わり、外に出てカンパといつもより言葉少ななアンケートを提出すると、さわやかな陽気とともに先輩がやってきた。働きながら演劇にかかわり続けている彼は、当然のことながらとても忙しい日々を過ごしているようだった。彼のバイタリティに感銘を受けていたら、彼を見ていると自分も何かしなきゃと思っちゃうんですよねと、口に出していた。声が擦れてしまった主演の男に呼ばれ、去っていった彼は、彼が始球式を務めた際にもらったという硬式ボールをくれた。いらないかもしれないけど、と言われたが、ありがたく頂戴した。
その後、高校時代の友人がバイトをしているカフェに行き、数年借りっぱなしだった漫画を返した。彼のおかげで安くなったドーナツとアイスコーヒーを体内に入れながら、たまたま来ていたもう一人の高校時代の友人と久しぶりに話した。アフリカに行くらしい。やりたいことを見つけたいという。彼は就活を機に、レールから外れたらしい。自分が考える側だということに気づいたという。自分は意外な気持で彼を見つめながら、机の木材が組み合わされているところをなでる。何接ぎかは知らないが、釘や金物を使わずに組み合わされている。だが、きれいに組み合わされておらず、凹みができていた。その凹みが無性に気になって、触り続けていた。


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