仕事終わり、東京03単独ライブへ
平日は仕事を終えたら寄り道もせず家に直行するのが当たり前。
そんな私にもいくつか仕事終わりのお楽しみがある。その中の1つが東京03の単独ライブだ。
私が初めて東京03の単独ライブに行ったのは、2017年の夏。
恵比寿ガーデンプレイスにあるザ・ガーデンホールでの公演を観に行くことが多いので、恵比寿といったら東京03を思い出す。
心の中で踊りながら恵比寿ガーデンプレイスへ向かう道がたまらなく好きだ。
席につき辺りを見渡すと、客層は30代くらいの大人が多い印象。仕事帰りであろうスーツ姿の人もちらほら。
まだ20代前半だった私は、落ち着いた大人な雰囲気に浮かれた気分だった。
開演時間が近づくと、流れていたジャズチックなピアノ演奏のボリュームが増していく。
スクリーンに映し出された自己泥酔の文字が、ピアノの音に合わせてコミカルに動く。
次に1人ずつメンバーの名前が登場。もうすぐ東京03に会える、コントを生で観られることに気持ちが最上級まで高まった。
角田さんプロデュースの曲とともにオープニングが始まる。1つとして見逃さぬよう隅々までスクリーンを観る。
オープニングが終わるとスクリーンは天井に吸い込まれ、暗転したステージが一気に照らし出される。
四角いテーブルを囲むスーツ姿のおじさん達。片手にビールジョッキを持ち、仕事の愚痴をこぼす姿。
日常にありふれた設定が何だか心地よく、しっかり鑑賞していながらも遠くから眺めている感覚。
些細な出来事をこんなにも面白くしてしまう彼らに、どれだけ救われただろう。
自分の周りに起きたことを東京03のコントに照らし合わせると、愉快な気持ちで日々を乗り越えられる。
日常に疲れてしまった時やちょっと背伸びをしたい時、ぜひ東京03のライブを観に行ってみてほしい。
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