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心と心が通じる感覚

こんにちは!米の佐藤です。

今回は最近公開したお仕事の紹介です。この秋に大阪府松原市にオープンした「セブンパーク天美」という商業施設で発表した「Sharing Vibes」は、SoftBankが独占販売するGoogle Pixel 6 ProのCMとして、企画・制作した縦型のアニメーション映像です。
施設オープンを祝して、宣伝会議ブレーンが主催となり、企業や地域とコラボした4つの映像を制作する取り組みを企画。映像は施設内の520incの巨大なサイネージに期間限定で放映されました。米は、その中の一枠に選定いただき、今回の映像の企画からディレクション、制作までを行いました。

Google Pixel 6 Proの数々の最先端の機能の中で、今回、わたしたちの動画で焦点を当てたのは、「リアルタイム翻訳」

※リアルタイム翻訳とは多数の言語をリアルタイムに翻訳できる機能。Google Chat を含むLINE やFacebook Messenger といったさまざまなツールで使用でき、日本語でメッセージを入力すると瞬時に指定された外国語に変換することができます。

物語は日本人女性ユミのところにアメリカの友人サムから"お誕生日おめでとう!"というチャットが届くところからスタート。お互いが母国語でチャットを打ち、その翻訳変換を仮想世界の中で描くことで、言葉に込められた想い、ノリを鮮やかにビジュアライズしていく映像になっています。映像公開当日は、セブンパーク天美にて企業やクリエイターによるトークイベントが開催され、520incの大型メインディスプレイと館内の約80基のサイネージにて放映されました。

さらにこの取り組みは、今日12月28日に発売のブレーン2月号でも特集されています!ぜひ、お手にとっていただけますと幸いです🤲✨

(2022/2/8 追記 )同記事がAdverTimesにも掲載されました!こちらもぜひチェックください🙇‍♀️


🍚言葉以上に伝わるもの

今回のお仕事は、CMから企業広告まで様々な映像制作をされているEDP graphic worksのみなさんとご一緒させていただきましたが、企画段階でもEDPさんから絵作りや展開といった点でたくさんのアイデアをいただき、いろんなディスカッションをさせていただきました。せっかくなのでわたしたちが作品を作るにあたって意識したポイントを2つご紹介したいと思います!

1つは映像が放映される環境です。

発表される場所が520inc縦型サイネージということが決まっていたからこそ、巨大ディスプレイをどのように使った映像体験にすると、その環境にいるお客様により良いカタチで商品を認知してもらえるかということを考えて企画をしていきました。

ところで、520incの縦型サイネージって、みなさん想像つきますか…?
こんなに大きいんです!!!!!

施設の3階分の高さを占拠するこの大きさ・・・
人間が本当に小さく見えます・・・w

この環境を生かして、どう構成すれば環境をハックした映像体験をつくれるか。そこで発見したのがUIを反転させ、チャットしている一部の様子をPixel 視点で描くことです。一見すると「どういうこと?」となるのですが、そんな違和感も巨大ディスプレイでなら良いアテンションになるのではないかと考えました。

もう1つは、映像のタイトルでもある「Sharing Vibes」=ノリや感覚の共有を表現すること。

わたしたちは友人や知り合いとチャットする際に、(お互いの関係性があってこそですが、)「了解」を「りょ」と返信するといった、略語や絵文字で会話する瞬間があると思います。それは、その場で生まれるノリや感覚に乗って会話しているようなイメージ。
必ずしもそうとは言えませんが、外国語で話す必要があるからといってそんな友人同士だから生まれる会話のノリを損なうのってもったいないなと、わたしたちは考えました。

関係性があるからこそ言葉以上に伝わるものがあって、「自分の言葉で世界と話せる」からこそ、気持ちをそのまま伝えることができる。むしろそこで生まれる感覚すらも損なわない機能が「リアルタイム翻訳機能」なのではないか?と考え、テキストの交換だけではなく、心と心の通じた感覚(ノリ)の共有をコンセプトに据えました。そんなところから「Sharing Vibes」というネーミングも生まれています。

チャットコミュニケーションは体温がないと感じられることもありますが、この機能を使うことで外国語でも、感覚を共有し合い、血の通ったコミュニケーションができる。そんなことを大げさに表現したく、映像は、ポップなアニメーション表現と、イラストの世界観もカラフルに、クラフト感のあるタッチで構成しています。ダイナミックな演出も、巨大ディスプレイを通すことでより迫力のある作品になりました。

どんどん明るくなる、主人公ユミの表情にぜひ注目してください😉💫



🍚たとえ会えなくても

今回、物語の背景として、コロナ禍で会えていない海外の友人とのやりとりという設定を設けていたのですが、「会えない」という点でいうと、この作品の制作にあたってわたしたちも全ての過程をオンライン上でコミュニケーションをとりながら進行していきました。しかも、元々繋がりはあったもののご一緒するのは初めましてのメンバーで!!
企画と制作の期間が合わせて約1ヶ月とかなり痺れる(!!)スケジュールだったというのもありますが、オンラインでかつかなりのスピード感で進行していきました。企画段階からご一緒させていただき、嵐のようなスケジュールをともに駆け抜けたEDP graphic worksのみなさん、そして音楽を担当くださったKosuke Anamizuさんには本当に感謝感謝です・・

コロナの影響で様々な領域でリモート化は進みましたが、デジタル領域の仕事では、これまでも、一度もリアルでお会いすることなく、オンラインのみで完結するお仕事はよくありました。とはいえどんなふうにお仕事をしたとしても、今回のテーマでもあった、ノリや感覚もチームみんなで共有することは本当に大切なこと。

一緒の空間で制作やMTGができれば、対面で交わしあう言葉に乗った熱量とか、体温とかちょっとの声質の違いとか、そういったことでグルーヴが生まれていく感覚がありますが、今はほとんどオンラインが主流。画面やテキストを介することでちょっとしたニュアンスの違いが生まれることもあります。そしてそれがチームの違和感だったり、クリエイティブのクオリティに出てしまうこともありますし、スケジュールが短いとかなり致命的になってしまうこともあるので、そうならないように何度もすり合わせて、言葉以上の感覚も共有していきました。

今回はそういった背景もありチーム内の言語化をかなり意識していましたが、言葉を超えたノリや感覚の共有、そして心と心を通わすことは、常々、米としても意識していることでもあったので、映像の主人公たちと同じように制作期間中も会えない中、それをみんなで表現していけたのはとてもよかったなあと思います。

(爆速スケジュール完走記念に撮った一枚。みなさんありがとうございました!)

ということで2021年も終わりとなりますが、今年もいろんなお仕事、いろんな方々とのご縁に恵まれ多くの経験をさせていただきました。来年も、いつもお世話になっている方々や、いつか一緒に仕事しましょ〜!とお話ししている方々ととびきりすてきなお仕事でご一緒できるような一年になるといいなあと思います!

それではみなさま良いお年をお迎えください🎍✨
来年も株式会社米をどうぞよろしくお願いいたします!


株式会社 米 / kome inc.
https://komeinc.com/

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