見出し画像

時には誰かと旅をしてみる。1人では逆に気づけないワクワクが見つかった旅。

1人でどこかにいくことももちろん好きだけど、たまには誰かと行く旅も良かったな。

「私もキュランダに行ってみたかったんだよね。」

いつかのオーストラリアでの写真をSNSに投稿した時、そう仲のいい友人からコメントが来た。

”ずっと行きたかったんだよね。”
私が行ったという経験がきっかけになったようで、オーストラリアへの渡航を本格的に考え始めたという友人。

勢いに乗って帰ってきたオーストラリアを、またいつかゆっくり回りたいなと思っていたので、友人の決断に便乗して私もついていくことにした。

前回の渡豪からは全然日が経っていない方だと思う。
私も半年とちょっと前、1人でこの空港にいたなあとたどり着いたのはケアンズ国際空港。

私が以前到着した際は、ここでスーツケースをひっくり返されたなあ。半泣きだったなあ。
友人にここで気を抜くと連れていかれるよ、と怖がらせてみたのだけど、私たちは乗り換えがあるからか、ガタイのいいお姉さんに連れていかれる日本人カップルを尻目にすんなりと入国できた。

にも関わらず、乗る予定だった便をなぜか乗り過ごした私たち。そしてなんとかたどり着いた初めてのシドニー。
初めてではないオーストラリアの中で、初めてのシドニー。
同じ国の中であんなにも違うのかと、大きな街の雰囲気に圧倒された。

直感的にシドニーの空気が好きだなあと思ったのは、本当に私の感覚だったのか、隣で同じようにはしゃいでくれる友人がいたからなのか。

その街に、住む場合と旅する場合では街の見え方は違う気がする。
旅する時は、その街の利便性や細かなところまではあまり目がいかない。
どうしても一緒に行った人の反応だとか、あれもこれも見たいという願望、見慣れないものへのワクワク感、たまに食べるから美味しいような食事や飲み物への印象が強くなる。
ここはバス停から遠くて買い物の時不便だとか、いつもここに少し不気味な鳥が止まってるとか、生活していくと気になるようなものが気にならない。

今まで旅をするような生活をしていると私は思っていたのだけど、この時シドニーに来てとても久しぶりに心が動いた気がして。
前に私がオーストラリアにいた時、旅している感覚が即刻消えて、住んでいたんだなと気がついた。

私が前オーストラリアにいたとき、オーストラリアのこと色々見ずに、生活を送りに来ていただけだったんだな。オーストラリアにいたことをただの通過点にしてたんだなあ。
こんなに綺麗で面白い国だったのに。

目標を立てすぎたのかもしれない。
年齢に囚われ、自分の中での結果を、目標を達成することに必死すぎたのかもしれない。
オーストラリアの細かいところを見て、色々私の中の小さな尺で判断して、気持ちとか心とかで決めずに、意地になって自分ではやりきったから帰る!って決断をした。

段々30歳が目前になってくると、途端に焦り出す空気が周りにある。
結婚とか、仕事とか、社会で求められる義務や空気を守るべき年齢に近づいているっていう。
だから私もちゃんとしなきゃっていう。

天邪鬼な性格なので、その空気に逆らってやる!とふらふらしていたのものの、いつの間にか自分もその空気に引っ張られていたなあ。
軸がそもそもブレブレだったなあ。ちゃんとしなきゃの”ちゃんと”の部分がわかってなかったなあ。

例えかっこいい目標を立てられたとしても、そこまでの過程をぼーっと進むだけじゃだめだ。
ワクワクしたり、ハラハラしたり、その間にちゃんと感情を動かして、新しいものを発見していかないと全然毎日が印象に残らない。

その感情を動かしてくれるきっかけに、人との時間・空間・経験の共有や、人からの刺激もあるんだなあと気づかせてくれた友人。
こうして文字から得られることもいいのだけれど、お酒を飲んでちょっとほろ酔いになった時とか、散歩しながらする会話とか。
そんなちょっとしたことで気づけたことが今回の友人との旅でたくさんあった。
口に出して誰かと会話していくことで、段々自分が本当は何を言いたいのか、したいのかがまとまることもあるし。

1人が楽だー。1人の時間が大切だー。と思ってきた今までだけど、1人じゃないのも良いことだから、1人の時間が尊いんだなあ。


P.S.
写真は友人と、たらふく肉を食べた後に〆が食べたいね!〆はやっぱり炭水化物だよね!と入ったお店で食べたラザニア。
頼んだのはお店では小さいサイズだったのだけど、やはりオーストラリアサイズ。とてもステーキの後に食べれる量ではなかった…。でも味はしつこくなく、程よい酸味と塩味で、美味しい〜!!
友人と2人だったからこそ、満足して食べられたのでした。
ご飯をシェアできるから、いろんなものを楽しめるのも2人のいいところだよね!



いいなと思ったら応援しよう!

kome
最後まで読んでいただいてありがとうございます。サポートのお気持ちはこの雄大な自然で生き残るために、カンガルーと共存するために使わせていただきます。