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乳歯を早めに抜けば、矯正しなくても歯並びは自然によくなるのじゃないの?

昭和の時代には、早めに乳犬歯を抜いて前歯のガタガタを取り、いずれ小臼歯を抜歯という治療が流行っていました。
しかし、乳歯を早めに抜くと6才臼歯が前方に移動して、かみ合わせが変わってしまいます。後で矯正するとなった場合、乳歯を早めに抜いたことで小臼歯を非抜歯で矯正を行うことが非常に難しくなります。

そういえば、令和になった頃から、「乳歯を早く抜いて欲しい」と当院にお越しになる患者様はほぼいなくなりました。全国的に小児の顎を拡大することが広く認知されるようになってきたからかもしれません。

「歯の黒い部分を早めに削って欲しい」と希望される患者様も昭和の頃は多かったのですが、今はすっかりいなくなりました。
長年、「黒い部分はよく調べずに削ってはいけない」と一貫して言い続けてきて、昔は同業者からもバッシングにも遭いましたが、今はご理解いただける患者様が増えてホッとしています。

しかし、必要のない歯にシーラントをして欲しいという患者様はまだおられます。
一番、フッ素が届いて欲しい場所にシーラントが邪魔して届かないという矛盾に早く多くの方が気づいて欲しいと思います。

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